【7/12WJ本誌・ヒロアカNo.319】緑谷出久に向けられるヒーローの眼差し
7/12の週刊少年ジャンプ本誌(2021年32号)に滾ってさすがに感想を書くことにしました!
私がヒロアカで一番好きなシーンのひとつはこの間アニメでも放送された、A組B組合同演習の中でデクの黒鞭が発現したときのお茶子の「ヒーローが辛い時 誰がヒーローを救けてあげられるだろう」なので、この感想もお茶子のことが中心になる予定です。
その前に全体の流れに沿った感想を並べます。
ヘッダー画像、ヒロアカ展のときの特典とかグッズの写真を設定してみました。楽しかったな〜
319話 全体の感想
終章に突入したヒロアカ!
最近のデクはもう見ててしんどくて、明らかにレベルアップしている実力と、でも「笑顔で救けるヒーロー」は‥? と心配になるような昏さと。
「誰にも心配かけない」はどこに行ったの、とさすがに思うし、最終的に目指すところを忘れてしまったかのようにいっぱいいっぱいで、それでもヴィランを倒すことはできてしまう力のアンバランスさ。
公安の回でホークスの「楽観的なんすよ」が刺さったし、エンデヴァーが本当に支えになってたことが分かって、こう時間差で過去のパートの効果がいっそう強くなるのはずるいな。。。
そんなみんなしんどい中での、前週のかっちゃん登場!
「いたぞ」と呼びかける先がいることへの期待!
もう‥もう安心できる、と興奮しきりでした。
早く早く続きが読みたい、ってなってたところの‥その続きたる今週の破壊力‥‥‥。
初めから流れを追う形で書いていきます。
連絡が取れない不自然さを感じとったインターン組、その場にA組全員がいてみんながそれぞれに発言してること!
かっちゃんの「俺はエンデヴァーたちよりデクの事もオールマイトの事も知ってる」という確信、
そしてお茶子の「強引に行こう」の本気度にじむ毅然さ‥。
校長室でのシーン、轟くんの「俺は救われねぇよ」に本当にそうだよな、と‥‥。
そこからの、かっちゃんの「概ね正しい選択」「デクの事わかってねぇんだ」「2人にしちゃいけねぇ奴等なんだよ!」の説得力たるや!
エンデヴァーの端末に飛びつく面々が特に仲良かったとかじゃないけどクラスメイトであるみんなであること、そのみんながエンデヴァーに向き合っているかっこよさよ…!
ここは飯田くんも本当にかっこよかったな……。
事の大きさとかも踏まえてそれでも「緑谷くんは友だちです」だけで動けること、そのことがそれだけ大切であること……。
それらに続いて校長が「いいのさ 戻って来ても」「オールマイトだってここで育った」と言ってくれたことの安心感!
ヒロアカは大人がちゃんと大人として生徒を守ろうとしているところも好きです。大人の役目を果たそうとする先生たち、かっこいい〜。
そうして大人からGOサインを出されたみんなが集まっている次のページ……。アガる。。。
轟百がペアで敵倒してるのもいいんだよね…信頼関係……。
そして「何で…」に「心配だからだよ」と即答する、真顔で超〜怒ってるお茶子……それに「僕は大丈夫だよ」と答えながらフードを被るデクの痛ましさ!
煽って「笑えてンのかよ?」に「笑う為に」と答えるデクをただ見つめる飯田くんの真摯な横顔。
「どいてよ 皆…!」とフルカウル発動するデクに向き合う3人が、本当にこの3人だよな…という納得でかっこよくてつらい。
煽りは「VSA組開幕!」。
これが…これが「僕のヒーローアカデミア」……!
最高のヒーローになるまでの物語、の中にクラスメイトに引き戻してもらうっていう過程があるの、すごくいい……。
麗日お茶子が緑谷出久に向ける眼差しについて
さて! 私は本当にヒーローとヒロインの関係性が好きだと作品が好きになってしまうんですけど(ONE PIECEも船長と航海士っていうヒーローヒロインが好き)、デクとお茶子の関係性も本当に本当に好きで……というかお茶子が本当に良くて……!
今話の、あのうららかな笑顔はどこへやら、ずっと真顔のお茶子。
手紙で真相を知ったときの「ばかやろう」も本当に言葉がなかったけど、きっとデクと、それから自分に対する怒りも含まれてるのかな……ちゃんと怒ってるのがすごく良い。。。
驚きとか戸惑いより先に「ばかやろう」が出るの、デクのこと分かってるからこそですよね……。
「ヒーローが辛い時」で常にデクが持つ余裕のなさを認識していたお茶子、恋心は「しまっておいて」ヒーローとしてデクに向き合ってきたけど、「憧れのヒーロー志望仲間」だけじゃなくて、お茶子自身のヒーローの資質としてデクを救けてきた人だと思います。
入学試験の時にポイントを分けようとしたこと、それから「頑張れって感じのデク」に意味を変えたこと、体育祭の騎馬戦で一緒に組もうって声かけたのもきっとそうだし……。
そういう、デクとの関係ありきというよりはどちらかというとお茶子自身の性格や資質としてデクを救けてきた事実があって――、
惹かれる気持ちをしまって「目標の為にいっぱいいっぱいで 余裕のない姿をかっこいいと思ったから あんな風に頑張らなきゃって思うから」と自分を律した決意があって――、
さらにインターンや他の事件を重ねて思うようになった「ヒーローが辛い時 誰がヒーローを守ってあげられるだろう」という想いがある。
つまりお茶子からデクに向ける眼差しには、元々お茶子が持つ優しさ、しまった恋心や憧れだけじゃなくて、「自分がヒーローとして救ける相手」という眼差しもあるんですね……。
それが本当に、デクとお茶子の関係としてすごく好きなところです。
守られるだけじゃないヒロイン、っていう言葉はもう使い古されているように思いますが、お茶子は作品のヒロインでありながら、文字通り主人公を救けるヒーローでもある。
これまで大事な場面で度々描かれてきたその要素が今本領発揮されようとしているの、もう興奮と期待しかないです。
「強引に行こう」も「心配だからだよ」もその迷わなさがデクに似ていて、やっぱりデクに憧れるヒーローだし、デクの一番の友達の1人だし、それからデクと演習でよく同じチームやペアになってたっていうのもあるんだろうな。
飯田くんもそうだろうなと思いますが、かっちゃんが感じていた「自分を勘定に入れねぇ 大丈夫だって……」というのと同じような危うさをちゃんと認識しているからこその迷わなさだなと思います。
でも今は対峙する側にいる……。
あ〜、本当に続きが楽しみ……。どんな風に戦うことになるんだろう?
もう絶対にA組が何とかしてくれるっていう安心感があるので(さすがにフラグになりませんように……)、素直にワクワクして待とうと思います!
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