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2021年のインターネットドメインランキングが公開!!TikTokがいよいよgoogleを抜く!?

こんばんは!

 今年もいよいよ終わりが近づいてきました。さて、コロナの動乱に悩まされつづけた2021年ですが、インターネットの中でも大きな変化が起こりました。それは、TikTokのトラフィックがgoogleを抜いたということです。

 こちらのウォール・ストリートジャーナルの記事では、下記のように書かれています(一部抜粋)。

人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」2021年に世界で最も訪問者の多いウェブサイトとなり、昨年首位だったアルファベット傘下グーグルを抜いた。インターネットインフラサービス会社クラウドフレアが明らかにした。
ティックトックは今年これまでに、月間ユーザー数が10億人を超えたと明らかにしていた。

 これはつまり検索よりも人々はSNSを利用することが多くなったことを意味します。今までFacebook(Instagram)はずっとgoogleの後塵を拝していましたが、TikTokが抜いてしまいました。

 昨年あたりからSNSのイーコマースが非常に取り立たされてきました。例えばこんなニュース。

 SNSで画像をあげて商品を販売するだけではなく、動画やライブコマースと呼ばれる生配信まで幅広く広がっています。そしてそれに呼応するようにショッピング機能(決済含む)もSNS内に内包できるようになりました。少し前は、はたから見てそんなに流行っているのかな?と思いましたが、こうしたドメインの結果を踏まえると、22年はもっと大きくなっていくのではと思います。

 さて、今回はそのソースの元となったクラウドフレア $NET で出されていた記事をベースに振り返っていきたいと思います。

元記事はこちら

1 トップドメインランキング

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 Google.com(マップ、翻訳、写真、フライト、書籍、ニュースなどを含む)は、2020年の9月から12月まで、無敗のランキング1位として2020年を終了しました。当時、TikTok.comは7位または8位にしかランク付けされていなかったようです。

 しかし、2021年TikTokが1位に浮上しました。2021年の月別の推移は以下の通りです。21年の2月17日に1度1位を獲得しましたが、5月ごろに少し沈み8月以降は絶えずgoogleと1位争いをしています。感謝祭(11月25日)やブラックフライデー(11月26日)など、10月と11月はほとんどTikTokの日だったようです。

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 その他のドメインをみると、例えば、Facebook.comは2020年を通じて2位でしたが、TikTok.comが上がるにつれ、Facebookは3位となってしまいました。また、Microsoft.com(Office365とTeamsの数字を含む)とApple.com(AppストアとAppleTV +の数字を含む)は2020年と同じ傾向です。

 Amazon.comはそれらに続いています。なお、2021年1月以降Apple.comよりも上位にいった日もあったそうです。しかし、Appleは9月以降強く、サイバーマンデーの前日の2021年11月28日、さらには12月1日と6日を除いてAmazonを上回っていたようです。

 もう1つの傾向は、昨年20年12月、クリスマスの週にNetflixがAmazonを上回ったそうです。さらにAppleよりもさらに高くなりました。そのため、12月23日、25日、および12月29日から21年1月2日まで第4位となっていました。

 また8位のYouTube.comが1度だけ1位になった日がありました。それは、2021年2月2日です。さまざまな要因がありますが、最も大きいと考えられているのは、ミャンマーのクーデターを背景に踊るフィットネスインストラクターの動画が世界中で拡散されたのです。

(※下の図の真ん中の飛び出た線)

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 実際にgoogleトレンドでも2月2日の週が最も検索されているそうです。なお、同じ2月には韓国の教育ブランドPinkfongの動画「BabyShark Dance」が最も視聴された動画になったりもしました。

 今みると視聴回数は「9,888,569,020回」=99億回視聴されています・・。世界人口を超えています。すごいです。

2 SNSドメインランキング

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 では次にSNSだけで絞ってみます。2020年と2021年を比較すると「TikTok」と「twitter」のみがランクアップしています。

 SNSドメインランキングで考える場合、ユーザー数よりも利用頻度の多さ・SNSとしての活発度の大きさとして捉えることができると思います。

 そうした意味で、最大のユーザー数がいるFacebookを上回るTikTok、Instagramを上回るTwitterの利用者の熱量が分かります。参考までにユーザー数を載せておきます。

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 さて、Facebookに戻ると10月4日にサーバーダウンが起こりました。それによりその1週間3位からダウンしたようです。やはり大きな影響がおこったようです。こうした事象は今後も大きなクリティカルとなりそうです。

 そして、ランキングの中で注目したいのは、ビジネス特化型のSNSとして有名なLinkedInです。SNSの中でのランキングは9番目をキープしており、全体としてみてもトップ100に入っています。そして、まるで株価チャートのように2021年を通じて上昇していきました。特に2月と3月はリストの上位になりました。北半球が夏の時期に少し減退したものの、その後、8月下旬に再び上昇し、11月までに世界ランキングで1年で最高の52位に達しました。

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 特に昨今アメリカでは大転職ブームが起こっていることを考えると人気上昇も理解できます。

 最近ではヒンディー語のサポートなどさらに成長していく様子が伺えます。

3 ビデオストリーミングドメインランキング

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 次にビデオストリーミングで比較していきます。なお、Amazon PrimeについてはAmazon.comの中に入ってしまい分類が難しいのでランキング対象外となっています。また、この表にはNetflixのすごさを理解するためにあえて無料で見れるYouTubeもランクに混ぜています。

 まずランキングをみるとNetflixは、堂々の1位をキープしています。そして2位のYouTubeと比較すると以下の表になります。ピンクの線がNetflix、黄色がYouTubeのランキングです。本当にバチバチやっている様子が分かります。

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 なお、Netflixを振り返るともっと人気だった時期は、21年1月だったそうです。特に今年の最初の2日間(および1月のすべての週末、金曜日を含む)に世界ランキングで4位になり、2月は5位になりました。しかしながら、 2021年の残りの期間はほとんどが7位でした。特に週末にはNetflixを観る習慣があるようでランキングが上向くことが多いようです。なお、話題になった「イカ・ゲーム」ですが、アクセス数だけでみると大きな影響を及ぼしているとは言えません。

 その下のランクを見ていくと、3位のRokuは変わらずでした。Roku.comは、2021年の総合ランキングでは80位を獲得しました。

 下位は変わりました。4位に浮上したのがHBO Maxです。HBOMax.comは2021年7月にHuluを上回り、トップ100リストにも入りました。6位はPeacockTV、そして7位はDisney+です。下記の表はDisney+の躍進を表した表です。左端約2000位ほどにある赤い線がDisney+です。2020年9月ごろまでは同順位を推移していましたが、11月ごろより大きく伸びました。アプリベースのTVサービスであるSling.com(ピンク色)を上回りました。

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 その要因としては、11月12日のディズニープラスの日効果があると考えます。「シャンチー」から「ジャングルクルーズ」まで一気にリリースが出されました。

 今後のDiseny+の更なる躍進が楽しみです。しかしながら、Disneyは現在制作体制の遅れを発表しており、作品数が揃いDisney+が本格的に上昇してくるのは2022年夏以降だと言われております。

4 eコマースドメインランキング

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 続いてeコマースのランキングです。パンデミックが始まって以来、eコマースは以前よりもさらに速いペースで成長し続けているようです。 グローバルランキングのトップ100には、上位4つのeコマースドメイン(Amazon、Taobao、eBay、Walmart)が常に入っています。

 Amazon.comは、さまざまなサービスを含んでいるのでこの中では突出しています。グローバルランキングでも4位〜6位に位置しています。特に2021年では1月と4月下旬に上昇した日があり、4位になりました。また、年末までに、特にサイバーマンデーの前日11月28日、そして12月1日、6日においてのアクセスが高く、ランキング5位まで浮上しました

 Taobao.com(アリババ運営のAmazon,楽天のようなもの)は、8月20日が世界ランキングで1年で最高の日となり15位となりました。人気のある中国のショッピングデーである11月11日の光棍節(独身の日)に17位となりました。

 Ebay.comは堅調な年でした。8月下旬(8月31日に29位を記録)は好調で、サイバーマンデー以降はさらに成長し、12月1日にピークに達して27位まに達しました。

 そして、第5位に浮上したのが、中国の巨人Jd.com(テンセントグループ)です。主に5月、特に6月にはトップ100に入った期間がいくつかありました。6月18日の618ショッピングイベントの日が最も大きかったようです。その際には第68位まで迫り、その日は、Walmart.comを追い抜き、Ebay.comと並びました。

 次の表では、Jd.comがShopify.comを上回り5位に位置したこと、そして、Bestbuy.comとTarget.comが大きく上昇したことを簡単に確認できます。

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 惜しくもJDに抜かれてしまったShopifyが最も素晴らしかったのは8月(8月18日に100位に到達)でした。Best Buyは10月6日にピークに達し、11月を通じて高い成長を遂げ、12月のShopifyにも一時期並びました。

 次にランキング外ですが2サービス触れておきます。

 一つ目は、Ikea.comです。年間を通じて需要が高まり、9月にHomedepot.comの位置に非常に近づき(世界ランキングで695位にランクイン)、11月まで上昇を続けました。今後注目をしていきたいと思います。

 そして、Z世代と言えば、Shein.comです。

 世界的な中国のオンラインファストファッション小売業者であるShein.comは、2020年のクリスマスランキングで上位にランクインしました。2020年12月19日〜24日の間はBestbuy.comとTarget.comを上回り、253位に到達しました。 3月には別のピークがあり、サイバーマンデーに続く2021年のランキングで最高の位置になっています。そして、2021年12月1日に301位に達しています。

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5 メタバースドメインランキング

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 次に今注目されているメタバースのドメインについて比較していきたいと思います。最近では、11月にリスボンで開催された「Web Summit2021」でも多くの話題がありました。

 ただ、ドメインで比較するには3つのサービスしかありませんでした(10万位以内を対象)。エピックゲームス(Fortnite)ロブロックス、セカンドライフです。

 中でもエピックとロブロックスはかなりせめぎ合っています。

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 2021年の表を比較するとロブロックスは安定して上昇している一方、エピックゲームスは徐々に下落している印象を受けます。

 メタバースといえば、Oculusを考える方が多いかと思いますが、Oculus.comはランキングに入るのに十分な直接トラフィックがありませんでした(Oculusヘッドセットを使用してゲームをプレイすると、トラフィックを他の場所に誘導できます)。今後このランキングがどうなっていくか楽しみです。

さいごに

 以上、ドメインのトラフィックの比較でした。TikTokの大きな躍進と熱量の高さは本当にすごいなと思うばかり、徐々にSNS生活習慣が変わっていくことが感じられるランキングでした。

 また面白いことがあったらまとめてみたいと思います。お読みいただきましてありがとうございました!!

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