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職務経歴書① 統計は一般論に過ぎない


はじめまして、マダムと申します。

 

2019年1月からツイッターを始め、noteは半月前から始めました。

これは私の職務経歴書です。 


1. 新卒で就職するまで

20年以上専業主婦でした。
まずは主婦になる前の社会経験から。

  

そもそも大学の授業が簡単すぎてで安っぽくて、「死ぬほど勉強して国立に行けばよかった」と後悔するところから私の大学生活は始まりました。
バブル絶頂期。
大学に入って知ったことは、みんな同じようなことをしたがるのだという事、その社会の中でのヒエラルキーは結局お金で決まるという事。

自分が場違いであることに心をすり減らしながら、本当にしたい事も考えている事も隠したまま卒業しました。


メガバンク(その頃は都市銀行と呼ばれていました)総合職として採用されたものの、東京ベースの銀行だったので関西では内定時点で女子は私一人でした。
文学部から銀行総合職なんて今ならあり得ない。のんびりした時代でした。運にも恵まれたのでしょうが、
  自分の過去現在未来を貫く軸を語れたこと
(それなりに可愛い女子大生の見た目とのギャップがおじさんには効果的だったらしい)
  TOEIC900あったこと
(英語できない人は過大評価してくれるが実際英語力は大したことない)
に助けられたのだと思います。 

がしかし、念願だった「ドブ板渡って預金集める」ような外回りはやらせてもらえないどころか制服着せられて、店内で融資業務に携わっておりました。これ、大きい支店だと一般職の女性先輩でもやってたこと。
当たり前ですが、銀行員はみんなただのおじさんでした。大きな夢を語る人や仕事のやりがいを語る先輩にも出会えないまま、3年であっさり辞めました。

で、色々あって結局23年専業主婦。

一度も全力を尽くしてチャレンジするような試練にあった事がない人生。でも、チャレンジしたいと思い続けてきた人生。
これから社会人として誇れるキャリアを作ることは、チャレンジになるかも、と思ったのが、就職をしたきっかけです。


2. 私の背景

どこにいても違和感と不完全燃焼で焦燥感を抱えていた私は、物事を冷めた目で俯瞰して捉えることが習慣となっていました。

私は何者なのか
現在地はどこで、私はどこに向かっているのか

小さい頃から、理由を示される事なくやれと言われることが嫌いでした。
でも昭和真っ只中の教師や親にそんな考え方は期待できず、「それをやる意味は何なのか、その先に何があるのか」を必死に考えては意味を見出し、自分を納得させるという作業を繰り返していました。

この、物事を自分なりに理解して納得するという姿勢は、独りの道を進む人には絶対に必要だと思っています。なぜなら、参考にできる前例や仲間がとても少ないから。

3. 50歳目前の再就職

50歳
専業主婦、職歴なし
MS Officeは使えてもITスキルなし 

確率的には希望する就職は無理でしょう、となってしまいます。

そこで再就職にあたって肝に銘じた事は 「とにかく職歴をつけること」です。 資格とか◯◯検定とか、いくら持ってても、「20年超のブランク」が全部上書きしてしまうのです。

 「このおばさん、毎日定時に来れるの?」
「テンポについていけるの?」
「年下上司の下で働けるの?ってか、上司がやりづらい感じだとちょっとねえ」


また、人事や広報だと 「人前に出せる見た目かどうか」も心配されるでしょう。
これらを全部、クリアするチャンスをまずは掴まなければなりませんが、これが難しい。

 なぜなら、就職サイトから応募しても、「年齢」と「職歴無し」でほぼアルゴリズムに弾かれるからです。

 そこで、敷居の低い就職方法を模索すると自然に人材派遣に辿り着くことになります。

 

2.  50歳の就職活動

 

人材派遣会社はたくさん存在します。

それぞれ得意分野があったり特徴もあるのですが、いわゆる普通のオフィス業務は「一般事務」というカテゴリーになり、これについては派遣会社の規模と紹介してもらえる仕事の数はほぼ比例します。

つまり、「登録するなら大手がいい」ことになります。

ところが50歳の専業主婦となると、ここにも大きなハードルが現れます。

 派遣法と呼ばれる法律で年齢を限定した募集は原則禁止されているのですが、企業側が募集する際には内々の条件をプラスして営業に伝えます。
そこで年齢層を絞りたいという要望は普通にありえます。例えば受付はその会社のイメージとして映る訳ですから、誰でもいいはずがありません。

私の場合、いわゆる「登録会(その場でスキルチェック等を済ませた後、営業の人から希望条件のヒアリングと仕事の紹介をする場)」へ参加登録したところ、わざわざ電話がかかってきて、「ネット上でも登録できますよ」

つまり、来るなということです。

 結局、初めに登録した大手5、6社からは何の応答もなく2週間ほどが過ぎ、これはスルーされたとようやく悟りました。

そこで次に、条件に中年女性もOKとある、小さな派遣会社ばかりを回ることにしました。
多分10社近くに登録し、ようやく1社から紹介されたのが現在所属している組織でした。

 時給900円
期間は3月〜4月末の2ヶ月、更新なし
業務はバックオフィスでの新卒採用業務補助

 通常派遣会社との契約は4半期を区切りにする事が多いので、4末で契約が終了するこの案件に人気がない事は、私にもすぐに想像できました。

実は、就職活動を始めた頃は、フルタイムでの勤務は考えていませんでした。

迷路に踏み込んで学校に行けなくなっていた娘に、今いる場所以外に飛び出してもいいという事を見せたかった程度のきっかけだったし、何より末っ子がまだ小2だったこともあり、週に2、3日を希望していたのです。

でも、週2、3日勤務は実は激戦区であることを思い知らされました。

出産や育児で退職した若いお母さん達がちっちゃい子を預けて社会復帰を始めるステップとして、週2、3日勤務を希望する人は多いのです。
となると、前職を辞めてから時間も経っておらず、ITスキルがあったり実績のある、若い人がいい条件の仕事を得るのは当然です。 

毎日派遣会社を回るうちに、営業の方の漏らす言葉から、私はそんな現実を知り、フルタイムでも時給が低くてもとにかく職歴をつけるしかないと、腹をくくったのです。

ですから、紹介して頂いた仕事に一も二もなく飛びつきました。


あとで分かったことですが、前任が交替させられた後に空白期間があったらしく、切羽詰まった状況だった事も、私にとって有利だったのかなと思います。


働きだしてからのお話は次の機会に。

ここまで読んで下さってありがとう! 働きたい主婦が能力を活かせる仕事に就ける世の中に変わっていくよう、あなたの声を聞かせてください。