「ふなばし起業スクールオープンセミナー」レポート

「ふなばし起業スクールオープンセミナー」レポート

6/15(土)の10時から12時過ぎまで、船橋市商工会議所にて行われたセミナーの速報です。

あいにくの強い雨にも関わらず、定員70名の会場の大半が埋まる大盛況。
私はしけたいん@BradNamcoとともに最前列で楽しませていただきました。

一昨年度までは起業したい女性に向けてのセミナーだったが、男性の参加希望が多く、昨年度より男女問わない形式にしたとのこと。参加者は確かに男性の方が多かった印象。
※所属組織名、肩書きは省略させていただいております。

10:00-11:00
講義 「今がチャンス!経験者が語る起業成功の秘訣」 高田 佳昭 講師


講師の高田さん=よっしー@andoncafe は、ツイッターのプロフにもあるように、コンサルタント以外にも家業である運送業(社員6-70名)、飲食店から派生したケーキの通信販売の3つの仕事をこなす方。
起業、廃業、家業継承、業態転換といった多様な経験を披露しながら「価値をどう創るか」という話をぴったり1時間で講義。


① 価格の決まる仕組み


例1ペットボトルの水の価格はどのように決まるか?
500mlは大体100円。2Lもなぜか100円。これは500mlの水と2Lの水で「買う側にとっての付加価値」が異なるから。 ← お客が欲しいと思うポイントを探る。価値が明確に伝わっていないままでの値下げは無意味。


例2「イケメンノート」 https://www.toriru-web.com の成功
機能としてはただのノートだが、そこに付加価値をつけたことで大ヒット


例3あなたはなぜスタバに行くか
それぞれの顧客のスタバに行く理由をはっきりさせることがすなわち売れる仕組み、売れる価値につながる


② ビジネスモデルの見つけ方

例1ラーメン屋の起業
今は「ラーメン学校」があり、スープの味はもはや「秘伝」ではなく1週間で学べる
「すしアカデミー」でも3ヶ月
→知識・ノウハウだけではお金にならない(レシピそのものにはあまり価値はない。商品力単体では勝てない)


例2カフェの利益率
顧客の居心地を追求すると回転率が下がり売り上げが相反する業態
解決法は、客単価を上げる or 他の商品やサービスと合わせて売る
オーナーや会社のキャラクターが重要
販促ツールとしてSNSを運用すると失敗する。なぜならSNSでは繋がりそのものを求めているから(仲よしの顔をしてすり寄ってきては買わせようとする気持ち悪い人たちからは買いたくない心理)


③ マーケティング4.0:価値主導の時代


1.0:モノを売る 例)昔の(倒産前の)吉野家
2.0:顧客主義、お客の求めるものを売る 例)すき家
3.0:価値観、考え方、姿勢が求められる 例)すき家のワンオペ問題
マーケティング4.0ではどんな承認欲求が満たされるのかが問われる
自分の強みを知ることが重要
美容師さんの例 「海外で仕事経験がある」ではなく、
「世界で色々な人を染め上げた技術」が彼の強み


④ 斜陽産業(右肩下がりの業界)でも勝てる


例1タクシー業界
日本交通(東京):介護タクシー、観光タクシーで売り上げアップ
中央タクシー(長野):サービス業に徹底することで他社の2倍近い売上を達成(注 chuotaxi.co.jp サイトトップ>会社情報>経営理念 参照)


例2ファンヒーター
在庫処分のため15,000円のものを10,000円にしたら爆売れ
←15,000円のファンヒーターの需要はないが10,000円のものにはあるということを発見した = やり方によっては売れる

11:10-12:00
<パネルディスカッション コーディネーター 大木 ヒロシ先生>
パネラー:坂内綾花、有村理沙、澤田岳典、高田佳昭(以下略称で記載)

実際の進行では、パネラー自身による簡単な自己紹介から無難に始まったと思いきや、大木さんの優しくも鋭くもパネラーのスゴさを引き出す質問が炸裂、参加者一人一人と対話するかのような話術で質問が次々に出て、それを受けながら進行するあの技を見るだけでも参加する価値がありました。間違いなく本日のハイライト。
(以下、()内は私マダムの個人的見解です)

①坂内さん(@FortuneFactory1) : 2017年11月起業


(私は実は彼女のサイトを2週間ほど前に偶然見ていたのである!で勝手にファンになりました。)
まだ20歳である彼女のビジネスは「フォーチュンボックス」という名前の謎の通販。内容は一切坂内さんにお任せ、SNSで彼女の発信する生産者とのやりとり、生産者のメッセージ、坂内さん自身の価値観に共鳴し信頼した人が「おまかせ」で「みつくろってもらって」ワクワクを買うという、斬新だけれど昭和な温もり感のあるビジネススタイル。


大木先生のコメント:「彼女自身にインフルエンサー的な要素が求められる」
(彼女のやっていることは商品のセレクトを越えて、もはやキュレーションだと私は思う。)
飲食店経営がしたくて上京するも、資金面のハードルを知り、ネット通販へ。
初期費用ゼロ、クラファンで300万円調達はすごいと思ったが、それに至るまでの準備が周到。生産者とつながれるよう、戦略的にアルバイト先を変更、SNSでも発信した。
フォーチュンボックスはすでに2,800箱を販売、収入は「生活するのに困らないくらいは稼げている」とのこと。
起業してからいちばん嬉しかったことは、クラファン第1号の人が「見ず知らずの人だった」こと。

②りささん(りさりさ@Risaxx):2018年6月起業


9つの肩書きを持つ人。外資PRを経て現在のメインはPR、ブランディングを通して売れる仕組みをつくるコンサルティング。リモートワークのみで完結させているのは「世界のどこにいても仕事ができる」ことを目指しているから。
顧客開拓の方法は、ターゲット決める→リサーチ→アポイント→企画書作って売り込み
この手法で初期投資ゼロだが「快適に暮らせている」。
起業したのは交通事故後ベストな選択肢を選んだ結果。
起業してからいちばん嬉しいことは、会社の肩書き抜きで、自分という一人の人間が選ばれるという仕事のあり方。


大木先生のコメント: ソリューションの提供からインサイト型への脱却を。ソリューションについては、顧客はすでに問題に気づいているから、自分で調べることもできるし、競合も多い。問題解決ではなく顧客の気づいていない可能性に踏み込んで「こうすれば御社はもっと伸びます」と提案するのがいいと思う。

③澤田さん(@WORKSZERO1): 2年前起業


用途に応じた様々な効果を持つフィルムをガラスに貼る加工によって、快適な住環境を提供するビジネス。
起業のきっかけは、営業マン時代売り上げ目標にあと1項目足らなかったことを理由に解雇されたから。自分の価値観を徹底的に見直し、条件に当てはまる仕事を探していたらフィルムに出会った。たまたまフィルムに行き着いた。
(← この澤田さんの仕事の選び方のエピソードは個人的にとても説得力があると感じた。)
起業してから嬉しかったことは、取引が成立した時。

④高田さん(よっしー@andoncafe)


カフェ起業後いちばん辛かった時期は、手持ち資金が減っていくばかりだった頃。アルバイトは初期から10名ほど雇用。雇用するときには、面接の段階から「将来独立したら応援するから、その代わり働いている間は全力で頑張ってくれ」と伝えている。実際独立したスタッフは送り出した後も交流が続いている。
昇給について:運送業については、ボーナスで還元している。
起業してからいちばん嬉しかったことは、廃業した時。スタッフの涙を見て、「やってきたことが正解だった」と実感できた。


大木先生のコメント:「売上が上がり利益が出たらその分還元するから頑張れ」ときちんと最初に話しておくこと。こうすることで50:50の対等な関係が築ける。

⑤大木先生からの全体コメント


① 人を雇う時は、雇う前に徹底的に性悪説に立って仕組みをつくる
 従業員を信じられるように、疑う必要のない仕組みをきちんとつくる。
 一旦作ったら、徹底的に性善説に立って運営すること。
② 会社を経営する際に大切なコツ
・起業するタイミングについては、流れをつかむことも大事。
・軌道修正し、常に起業時の原点に立ち返り、最終的に顧客に合わせていく。最初から全面的に顧客に合わそうと全資源を投入すると失敗する。 
・やりたいことはやるべき。死ぬ前に後悔するのはやろうとしてやらなかったこと。
・顧客の喜びと自分の喜びが直結しているか?ありがとうと自分が言うより、お客様にありがとうと言われたいか
・知識は闇を照らす光。夜明け前のいちばん暗く寒い時期を耐える力となる

以上
事実誤認、錯誤等あればご指摘ください。直ちに修正します。


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マダム@起業しました

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専業主婦23年・子ども3人ワンオペからいきなり1,000人規模の公的機関で育成人事7年/中高年,主婦,不登校生に一歩踏み出すきっかけを/ミッション:人と人が育ち合う社会をつくる/学びとか教育とかについて考える日々/植物図鑑で飲める人/twitter:@ATS_madame