見出し画像

簡易的な竹ひご切断治具を作る

前回の記事で、竹ひごを用いたツールスタンドを作成しました。

上パーツと下パーツを連結する際に、同じ長さに切り揃えた4本の竹ひごを用意する必要がありました。

今回は、地味に面倒な竹ひごの切断を少しでも楽にできないかということで、治具を作成してみます。

今回作成したものの3Dデータを以下で販売してみました。

切断に使用する刃の選定

切れ味が鈍ってくることによる刃の交換も考えて、長期にわたって入手性の良いと思われるこちらの刃を使用することにします。

設計意図

刃と持ち手の固定

持ち手への刃の固定はネジなどを使わず、はめ込み式で厚みを出さないようにしました。

切断面のささくれ防止

竹ひごを一方向から切断すると、ささくれができてしまいます。あとからやすりがけをする手間を減らすため、完全に切断できないよう切り込み深さに制限がかかるようにしています。ある程度切込みを入れたら竹ひごを少し回転させてを繰り返して切断することで、ささくれの発生を防ぎました。

竹ひごを一定の長さで直角に切る

竹ひごに対して刃部を直角に当てて、スリットに沿ってスライドさせる構成にします。刃を押し付けながら前後に動かすことで竹ひごを切断します。一定の長さで切断するため、切断長さの目盛りと、スライドさせて使用する切断面と反対側の断面を当てる面を付けました。

目盛り部分は段差になるように造形しました。エッジに油性ペンを当てることで刻印を浮かび上がらせるようにしました。

着脱式の当て面スライダー

長めに切り出したい場合、当て面のスライダーが邪魔になることがありますので、簡単に着脱できるようにしておきました。

完成品

全体像はこのような形になります。

対応する竹ひごの直径について

竹ひごツールスタンド用に作成したので、基本的には直径4mmの竹ひご切断用です。100円均一で購入できるものでは、セリアの4mm径ものが最適です。

ささくれが出ないようにするために切り込み深さを調整する必要がありますが、その他100円均一の竹ひごにも対応できるようにしました。ダイソーの直径1.8mm、3mmの竹ひごも切断可能です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?