【D4Stand】竹ひごと3Dプリンターでツールスタンドシステムを作る
いろいろなツールの収納に使える、組み合わせて使うツールスタンドシステムを作ってみました。
BASEとBOOTHで3Dプリント用のデータを販売してみました。形状ごとのバラ売りなので、必要なぶんだけお求めください。
設計方針
ツールスタンドに必要な機能はというと、おおよそ次のようなものになるかと思います。
ツールごとに収納スペースを分割するための隔壁。
ツールスタンドを持ち上げても、ツールが下に落っこちないようにする底板。
これらの機能を満足する部品を3Dプリンターで作ります。
ただし、3Dプリントは時間がかかります。造形が途中で失敗するかもしれません。なので、できる限り省けるところは省きます。
基本構成
ということで、基本モジュールは以下のように上パーツと下パーツに分割して、竹ひごで連結する構成とします。隔壁の間隔を変更することで、様々なツールの収納に対応します。
こちらは、プライヤーアタッチメントを使用した例です。
ツールスタンドの高さを竹ひごで調整できるようにすることで、カスタマイズ性の付与と、消費フィラメントとプリント時間の削減を狙います。
入手性を考慮して、竹ひごは100円均一で購入できるものを選択したいと思います。例えば、ダイソーの竹ひごは、直径1.8mm、3mmとやや細めです。今回は、強度的に有利な直径4mmのセリアの竹ひごに対応できるよう設計しました。
同じく直径4mmの丸棒でさえあれば、上下パーツの取り付け穴が対応できるようになっています。
このとき、FDM方式(熱溶解積層方式)の特徴として寸法が太り気味になるため、穴径が設計値よりも小さめに造形されることを考慮して、穴径を少し大きめの4.3mmで設計しました。
また、基本肉厚は1.6mmとしています。
例えば、90mmの高さにしたい時、上パーツと下パーツの肉厚1.6mmをそれぞれ引いて、90 – 1.6 * 2 = 86.8 mmの長さに竹ひごを切り出します。
組み合わせ例
竹ひご部分でモジュールを横方向に連結するジョイント部品を作成しました。
これによって形状の異なるモジュールを組み合わせることで、サイズの異なるツールをまとめて収納できるようにしました。
拡張アタッチメント
ドリルビットやリュータービットも立てられる、拡張アタッチメントも作成しました。
(補足)検索性向上のため名付けてみた
本記事の冒頭で、BASEとBOOTHで販売していると書きましたが、関連部品の検索性を向上するため、本記事で紹介した部品群を、「D4Stand」と名付けてみました。
「直径4mmの丸棒で連結するツールスタンド」からです。
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