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3Dプリンタ造形物の基本肉厚を考える

手持ちの3DプリンタはFlashforge社製Adventurer3です。熱融解積層方式で造形を行うため、フィラメントのノズルの動きを制御してどのように積層するかをスライサーソフトで設定する必要があります。

Flashforge社製のスライサーソフトのFlashPrintは、造形物の各レイヤーのノズルの動きを確認できます。

肉厚振りテストピース

スライサーソフトの設定によって、造形物の充填率が変わってきます。この充填率にむらがあると、部位によっては強度が低下してしまうため、全体的に充填率が100%になるよう設定できれば良いのですが、肉厚が厚すぎるとフィラメントの無駄使いとなってしまいます。

最適な肉厚を探るため、下記のテストピースを作成してみました。

今回は、FlashPrintの設定をPLAのデフォルト設定のままとします。

スライスのプレビュー

スライスのプレビューを確認すると以下のようになりました。

下部のレイヤーを確認すると、Z軸方向の厚み1.8mm以上で六角形のインフィル(内部充填パターン)が見られます。ということは、インフィル以外の箇所は空隙となってしまい、強度むらになりやすいということがいえます。

上の方のレイヤーを確認すると、XY軸方向の厚みが1.8mm以上で六角形のインフィルが見られます。

また、XY軸方向の厚みが1.2mm、1.4mmの箇所でも若干の空隙が見られます。

基本肉厚まとめ

以上から、FlashPrintのPLAのデフォルト設定では、基本肉厚を1.0mmか1.6mmにすることで、造形物の強度むらなく作成できそうですが、より強度を確保するには、基本肉厚1.6mmを選択するのが良さそうです

※以前作成した部品は基本肉厚1.6mmで作成していました。

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