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マスターズ活躍選手予想

 いよいよ男子ゴルフ今年の4大メジャー第1戦、マスターズトーナメントが11日から始まります。
 いろいろと選手がどのようになるかを予想していますが、自分なりに活躍選手の予想をしてみました。


1.揺るぎない”大本命”、スコッティー・シェフラー

 この選手を挙げずして、今年のマスターズは語ることはできません。
 今年に入り最初の2か月はパットに苦しみましたが、ジェネシスでマキロイの助言を受けてパターを変更したところ”鬼に金棒”状態に。
 先月フロリダで行われた重要な試合である、パーマーインビテーショナルとプレーヤーズ選手権に連勝し、一気に不安点を払拭しました。
 並以上のパッティングスタッツならば、PGAツアー1のショット力を存分に発揮することは間違いありません。
 加えて一昨年勝ったことも、心に更なるゆとりをもたらすことでしょう。

 ただ直前のテキサスチルドレンヒューストンオープンでは、ウィークポイントであるショートパットを外すシーンもあったので、万全とは言い切れないのが現状です。

2.LIVゴルフの好調さを見せつけられるか、ホアキン・ニーマン

 LIVゴルフ開幕戦、マヤコバ大会で初日59の好スコアをマーク。
 最終はセルヒオ・ガルシアとの長いプレーオフになったものの、見事に初戦を飾ると、ジェダ大会でも強さを見せつけ2勝目。
 LIVゴルフでは世界ランクのポイントが貰えないため、ポイントが獲得できる試合に積極的に出場し、その実績がマスターズ委員会に認められ出場することになりました。
 持ち前のショットを武器に、チリ人として初めてのマスターズ制覇に挑みます。

3.チップインが炸裂すれば2度目のグリーンジャケットも見えてくる、松山英樹

 昨シーズンいろいろな箇所の怪我に悩まされた松山英樹。
 今年は昨年と比べたら雲泥の差、表情も明るいです。
 2月のジェネシスインビテーショナルでツアー9勝目を挙げてからは貫禄が更につき、優勝予想でも上位に入るようになってきました。
 特にグリーン周りからのアプローチがチップインした回数は今年のPGAツアーNo.1の成績。
 小技の冴えからリズムを作り、3年ぶりの栄光を目指します。

4.マスターズを優勝しメジャーハンターの箔をつけ更なる高みを、ブルックス・ケプカ

 この10年間で最もメジャーに勝った選手であるブルックス・ケプカ。
 昨年の優勝を含め全米プロ3勝、全米オープン2勝。
 ケプカ自身はこれまで22勝のうち5勝がメジャーという、メジャーハンターの異名を持ちます。
 しかしアメリカで開催されるメジャーでまだ勝ったことがないのがマスターズ。是が非でも優勝しておきたいところです。
 ショット力は勿論のこと、勝負強さを発揮すれば日曜日の夜にグリーンジャケットを着ているケプカがいることでしょう。
 もしケプカが優勝したら、来年のチャンピオンディナーは宮崎牛を提供して欲しいです。

5.ファジー・ゼラー以来の記録が生まれるか、マスターズ初出場勢

 1979年、当時初出場のファジー・ゼラーがプレーオフの末マスターズ初出場初優勝をして以来45年間、それに該当する選手はいません。
(タイガーはプロとして初めてのマスターズで優勝はしています)
 しかし今年の初出場組は達成してもおかしくありません。
 まずはウィンダム・クラーク、昨年のウェルスファーゴ選手権に初優勝しその勢いで全米オープンも優勝。一躍スター選手の仲間入りとなりました。
 今年もAT&Tペブルビーチプロアマ優勝やパーマーインビテーショナルとプレーヤーズ選手権で2位になるなど好調をキープしています。

 そしてルドビック・オーベリ、昨年の今頃はテキサス工科大の4年だったのがPGAツアーユニバーシティ1位の資格でツアーに出場。
 9月初めにはDPワールドツアー・オメガヨーロピアンマスターズでプロ初優勝を飾るとその勢いでライダーカップ欧州代表に選出し大活躍。
 それから11月のRSMクラシックでPGAツアー初優勝を挙げ、世界ランクも3000位台から一気に50位内に上がりました。
 今年はコンスタントに成績を残し、遂に最新の世界ランクも9位に。
 シェフラーとタイプは同じ、持ち前のショット力で初のマスターズに挑みます。
 そしてオーベリにとっては初のメジャー大会出場。こちらも初出場初優勝の期待がかかります。

6.最後はディフェンディングチャンピオン、ジョン・ラーム

 最後に挙げるのはディフェンディングチャンピオンのジョン・ラーム。
 初日の1H(Par4)でいきなり4パットでダブルボギーからのスタートも、「まだ先は残っている」と自分に言い聞かせ7アンダーで回り首位に立ち、降雨によるサスペンデットで日程がずれながらも終始自分を落ち着けていました。
 途中ケプカに首位を明け渡すこともありましたが、それでもプレーに集中し逆転するとそこからは逃げ切り、スペイン勢として4人目のマスターズ制覇となりました。
 昨年の最終日は4月9日、丁度母国の英雄セベ・バレステロスの66回目の誕生日であり、しかも40年前の1983年に2回目のマスターズ制覇を成し遂げた日でもありました。
 優勝が決まった瞬間ラームは天を見上げ、セベに報告をしました。
 あれからLIVゴルフに移籍はしたものの、まだまだ世界ランク3位の実力は健在。今年も優勝候補の一人でしょう。
 そして今年の4月9日は火曜日、自身が生まれ育ったバスク地方の料理でチャンピオン達をおもてなしします。

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