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年収1000万で手取り800万いかない日本社会
2024年現在、年収1000万円を日本で稼いでも、手取りは718万円ほど。
(介護保険あり、扶養者無の場合)
これって若者から見て夢があるだろうか?
仕事頑張ろう!って思うだろうか?
多くの人は年収1000万円いくために20年、30年のキャリアが必要かと思う。
それだけの情熱と忍耐を捧げても、今の日本では実際自分が受け取ることのできる”果実”は700万円ちょいなのだ。
調べてみると、2005年まではまだ年収1000万円の手取りが、700万代後半には乗っていた。
しかし、2006年にはついに750万円を切り、そこから加速度的に手取りが減っていき、ついには700万円から数えたほうが近い数字にまで落ちたのが今である。
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理由は言わずもがな、社会保険料だ。狂っている。
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社会保険料は事業者側が半分負担しているため、当然事業者側の経営にもガタが来ている。
社会保険料滞納による倒産は、昨年過去最多だが、ほぼ間違いなく今年さらに増えるだろう。
これらの事実を踏まえたうえで、少子高齢化だから現役世代の負担が増えるのはしょうがない、という意見の人には下記の問いを考えてほしい。
今、子どもが少ないのは、今の子供のせいなのだろうか?
それが子どものせいではないのであれば、若年世代に負担が偏る理屈は成り立たない。
そのような人口動態にしたのは、むしろ上の世代に責任があるはずだ。
1980年代にはもうその後少子高齢化が進むことは調査できていたのに、それから20年、30年、何をやってきたのか。
タイトルの話に戻ると、僕個人的な意見では、年収1000万円稼いだ人に少なくとも手取り800万円がないと、頑張った人にフェアな社会だとは思えない。
約2割が天引きの限度じゃないですかと思う。
(当然累進課税であることを踏まえても、である)
それ以上に源泉徴収で取られるのであれば、医療や年金の充実なんてもはや関係ないと思う。
収入を稼いでる人の立場からすれば、社会制度のメリットを、天引きの金額のデメリットが上回ってしまっているからだ。
今、年収1000万円だったら、年間の社会保険料約140万円。
どう見てもやりすぎだろう。
それだけ源泉徴収しないと成り立たないのであれば、それは社会保障サービスの方がむしろやりすぎなのだ。
個人の果実と、社会全体の果実のバランスが崩れている。
人間は皆、「自分自身の今」を生きているのだ。
今のモチベーションを削る制度であれば、もうそれは制度的に破綻しているのである。
その制度があることによって、モチベーションが上がる制度でないと意味がないでしょ。
本当にそれが(勤労と納税をしている)国民のための制度であると言うのなら、ね。
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