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自分の居場所ってあるのかもしれない

昨日、単発の仕事で「放課後等デイサービス」へ行ってきました。
看護師資格はあるけど、身体に障害のあるお子さんとの関わりは持ったことのない私が少しの興味だけで足を踏み入れた職場。
そこで、私にも居場所があるのかもしれない!と思った出来事。
それを残しておこうと思います。

こんな私でも感謝されるの?!

初めて医療的ケア児のいる職場。
そこは、午前中は「児童発達支援」事業で、呼吸器や経管栄養、痰の吸引が必要なお子さんが対象、午後は「放課後等デイサービス」事業で同じく脳性麻痺などがあり医療的ケアが必要な児童のケアや見守りなどが仕事内容です。

正直に言うと私は、子ども大人に関係ないく、身体にたくさんの管が入っている人を見るのが辛いし、脳性麻痺などで意思疎通が困難な方との関わりも苦手としています。
それには理由があり、感覚的に何となく自分では耐えられない、だから自分がそのような状態になったら多分生きていることが辛いし、だったら自然に任せてほしいという気持ちがある(無理をしてまで命を伸ばさなくてもいいという感覚)のと、そのケアに関わる家族の苦労を感じてしまうからです。(人によってはわがままな言い分に聞こえるかもしれませんね・・・。)

ではなぜ、そんな私がこの仕事をやってみようと思ったのか。
それは訪問入浴の仕事をしていた時にそういう方々に直接関わり、抵抗感が少し薄れたから。生まれてきたからには生きるということ、それに寄り添う親御さんの姿に触れたからが一番大きな理由な気がします。
(未知のものはとにかく怖いけど、知ると案外そうでもなくなる。)

そして今回の仕事を受けた段階で、派遣会社より「先方がとても感謝している」という話を聞き正直ビックリしました。
だって、私には小児科での勤務経験も医療的ケア児に関わったことも無い、ただ看護師資格があるというだけの身分。
そして今回は一歳のお子さんの医療的ケアがある!
これは、何かあってはいけない!!という気持ちから、手技や注意点の下調べをできる限りしました。

地方の問題を知る

今回の派遣先は、地理的には田舎になります。
なので、私の今住んでいる場所とは違い、まず医療的ケア児を受け入れる場が極端に少ないということを、職員さんの話から改めて知ることになりました。
また、今回訪れた職場は、どこも受け皿な無いお子さんをうけいれているそうで、だからこそ親御さんたちもとても協力的だと仰っていました。

また出勤時に見学に来られた親御さんがいらっしゃいましたが、対応したスタッフさんから「隣県から来られた方なんです。自宅近くに受け入れ先がないから、うちを見つけてくださってわざわざ県をまたいできてくれました。うちの地域よりも少ないんですね。」という話を聞き、私の地元もそうだなと思いました。

私の地元にはこのような事業はないですし、身の回りでそのような方たちに出会うことすらありません。おそらく主要都市に通っている、もしくは引っ越しているのだろうと予測します。
でも最近になり医療的ケア児を対象とした訪問看護ステーションができたのを知り、私が普段関わらないだけで、実際はそのような子ども達が身近にいるのかもしれない、と思っていました。

また、今回の勤務先のスタッフさんから、田舎ということもあり働くスタッフ(看護師)もなかなかいないない上に、一歳の医療的ケア児がいると聞いて「自分にはできない」と断る人がほとんどだということも聞きました。
確かに、そのような子ども達を受け入れる病院は都市部にあるのが一般的ですし、知識や経験がある看護師さんは働き口が多い都市部に多くいるのかもしれません。

実際に私も今都市部に住んでいるので、仕事に困るということがなく、助かっていいますし。地方に行けば行くほど、働く環境は限られることも知っています。

そして改めて感謝された

だから何だと思います。
私が出勤した時、「看護師さんが来たよ!」とニコニコと受け入れてくれました。
スタッフさんは3人の小規模な施設でしたが、皆さんにまずはここに来てくれたことを何度も感謝され、そして今日来られたお子さんの中には数か月ぶりの利用となった子が2人いたこと(結局看護師が配置されていないと通う事ができない)、看護師がくるから利用できるとスタッフから伝えられたお母さん(1歳児のお母さん)は直前まで半信半疑だったと。

改めて働きに来て良かったと感じました。
1歳の子は手の動きが活発で、人工呼吸器の管を自分で抜いてしまうことがあったり、寝返りも打つのでなかなか目が離せない状況でした。
お母さんのひと時の自分だけの時間を持てるきかっけとなれたことを知れただけで、私は嬉しくなしました。

仕事終わりにも、スタッフさんから「今日は本当にありがとうございました!救世主です!!」と大げさともいえるほど感謝されました。
私が経験や知識の乏しい状態で来ることに対して不安があったと伝えたのですが、「来てみようと思ってくれただけでも本当に嬉しいです!」と。

お話の中で色々な現状を知ったので、「来週も来れそうなのですが…」と伝えると、目を真ん丸にして「本当ですか??!!」と言ってくれました。

自分の居場所は「誰かの役にたてる!」と感じれる場所なのかも

私はいままで何度も転職を繰り返しているので、履歴書を作成して書類応募すると、何とか面接に進んでも不採用となるケースがほとんど。
理由は、職務経歴の中身が無い、転職の理由もはっきりと言えない自分がいるから。
でもこれは、自分自身の軸がなかった事もありますし、興味が移りやすいということをハッキリと面接で話すことができないということもあります。

だから、応募書類を書くことが本当に苦手で、突っ込まれる面接はさらに苦手。それゆえに、派遣のお仕事は深く突っ込まれることも無くお仕事を頂けるので、本当に楽でした。

そして今回は、自分がそこまで関心がなかった分野ではありましたが、「私がそこにいたことで誰かの役に立つ事ができた」ただただそのことが私にとっては本当に嬉しいことでした。
その感情を持ったことで、役に立てるなら勉強しなきゃ!!という向上心も湧いてきました。

向上心に関しては、興味関心が変わりやすい私にとってはもしかしたら一次的な感情なのかもしれません。でも今回に限っては、何か私にとっての大きな発見のような気がしています。

改めて私にとって働きやすい環境とは

働くという観点から考えてみます。
今回の職場は、
・職場の規模も小さく全てに目が届く
・スタッフさんが穏やか
・自分の資格と手技が生きる
・一日の流れが緩やかでバタバタした感じがない
・人の役に立っている実感を得られる

それに加えて、
・通勤のストレスがそこまでない(渋滞に巻き込まれない)
・一人で休憩できる
・分からないことは勉強する又職員内でフォローすることで対応可能
というのも私にとっての大事なポイントでした。


うまくまとまっていないのですが、
今の段階での気付きになります。

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