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キャラづくり! SNSの使い分け。振り幅の必要性。好みと求められること。


髪を短かくしている時に、美容師のお姉さんが、「ふなっしーっているじゃないですか? あれって別にゆるくないですよね?」 と、突然、切り出した。ふなっしーがゆるキャラなのかどうかはわからない。ただ、メディアに出過ぎることで、マイナー・ご当地……という印象面のゆるさがなくなってしまうことは確かにあるのだろう。

ところで高校時代、むさい男子校内。影のうすい者たちが休み時間に集まり、毎日のように会議をしていた。それは、「キャラづくり」について。勉強できなく、運動できなく、かといってチャラくもない者たち。特徴がない、という特徴の持ち主の集まり。無理やりでも何かしらで目立ちたい、という欲求を叶える、キャラづくりのための会議。

私は少し破廉恥な漫画を描き続け、図書室で見知らぬ学生から声をかけられる(もちろん男だ)というポジションで成功した。友人Sは、ファイナルファイトに出てくるような角材で自分の脛を叩き続ける、というキャラを目指し、赤くなる脛を獲得した。誰も狙ってないポジションって、誰も狙ってないからこそ、むずかしく、おもしろいですね!

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10年以上前に完成した商店街は、時代が新しくなるにつれ、どうしても古くささを感じてしまう。一方、最近できた商店街は、流行・トレンドなども取り入れ、今っぽい雰囲気をにおわすことに成功している(はたして10年後、どうなっているかな)。

流行、廃り。元のサービスがどれだけ良くても、パッと入り込める間口、時代性にある程度合わせること。それは、元々の味をぶっ壊して、0からつくり始めるのではなく、提供するサービスの良さを吸い上げ、時代性と練り込むこと。

長年生き残ってきたことには理由があるはずだ。その理由を現代に合わせ、具現化するデザイン。最新の流行を取り入れた競合に勝つ、というより、異なる良さを見せることが、これからも生き残り、成長していく秘訣なのではなかろうか。

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とまあ、TPOというか、皆さんも年齢や場所、相手によって振る舞い、キャラが変わるってことはありませんか? 私、リアルの場でも言えますが、WebサイトやSNSでもかましています。各場シーンと振る舞いは以下のように考えています。

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デザイン事例サイトのブログ
「プレゼンや講演」。カチッとした、信頼重視のデザイナー。今まで、こういう考えで、こういうことをやってきました。軌跡のアーカイブ。できるだけ、ふざけたことは言わないようにしている。その分、視覚的なデザイン表現で、真面目にふざける。言いたくても、言えねぇ欲求不満は別んとこで発散するんだ。

Facebook
「社交場やパーティ会場」。近況報告を兼ねたご挨拶。仕事を通じて知り合った方、目上の方々が多い。ご無沙汰しております! プライベートの話もチラリとする。キラキラ華やかな場だと考えているので、地に足をつけ、変なことは言わないようにしている。変なことってなんだ。

Instagram
「イベント出展や作品展示会」。多くの人が行き交うイベント出展のイメージ。知り合いではない方に向けて、デザインの役割や立ち位置を見せる。なので、作品事例は、デザインデータの切り抜きではなく、“デザインが生活の中に溶けこむ写真” で統一。説明文はやさしく、カジュアルに。

Pinterest
「デザイン系の個展、面接」。裏路地でやっている個展。本来の使い方と違うけど、“自分の作品のみピン立て” して、ポートフォリオのように使っている。カテゴリごとに一覧できて便利。ビジュアルのみで、“自分の” どの作品に反応があるかがわかって面白い。日本国内外で反応が異なるのも面白い。

Twitter
「友人との喫茶店、一緒に帰る電車の中」。さっきあったことや日頃の気づきなど。出来事をそのまま伝えるのではなく、“気づき” を言語化して話す。内なる言葉。デザインコンセプト構築のための筋トレにもなる。たまに垂れ流し。はじめたばかりのMastodonも、今んとこ同じように使っている。

note
「自宅」。一人で風呂に入っている時。また、気の合う昔からの親友と、宅サシ飲みしながら、駄弁る感じ。隠すものはなにもない。今書きたいこと、やりたいこと。表裏やプライドなど、どこかにすっ飛んでしまった。コンプラ無しの本音。むき出しだ。息子は仮性だ! でも、わりと実になることが多い。と信じている。

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なにかしらを表現、発信している方に向けて。「SNS疲れ」って言葉、あるじゃないですか。あれ、あって当然です。というか、SNSの場、つまり、そこで演じるキャラクターによるんです。伊集院光さんがゴールデンタイムのテレビに出て話す時と、深夜ラジオでしゃべる時。キャラが違いますよね。家庭の中でのキャラもあるでしょう。皆、その場で求められるキャラってのがある。

「SNS疲れ」を意味するものの多くは人間関係だと思います。じゃあ、楽な自宅だけでよくね? と一瞬考えそうになりますが、ちょっと待って。引きこもりがスタンダードになることは、表現や発信の振り幅をせばめちゃうかもよ。

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こってりラーメンが美味しいからって、毎日3食、食べてたら、舌がバカになって、心の底から美味しいと感じていたあの頃がどこかに行ってしまう。だから、あえて別次元に突っ込むのだ。リア充の輪の中にたま〜に顔を出す。ここ、自分に合わねぇなぁ!(笑)って内心思いながら、パーティ会場へ乱入! オレ、アウェー!

で、帰り道でコンビニに寄って、自宅で飲む缶コーヒーの美味さに涙する。あぁ、疲れる場があるからこそ、この有り難みを感じるんだ。ありがとう、ありがとう……。

後日、気の合う友人と駄弁る。「フェイスブックで投稿少ない人の方が、実はいろんな物事をしっかり考えてそうだよね」とか、「ツイッターでメンヘラっぽいつぶやきをしている子、かわいい率多いけど、必要以上に絡んだら絶対危険だよね」とか、「インスタ乗り遅れたよね」とか、「マストドンにも結局、オレたちの居場所なんかなかったよね」とか。

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はじめから、自身の好みと、場から求められることは必ずしも一致しない。理想は、2点をグイグイと近づけていくことだ。だからこそ、その過程として、どんな場でも対応できる振り幅が必要なんだ。この時代は、SNSやらメディアやら、あまりむずかしく考えないで、アスレチックにいろんな遊具あるから色々と試そう、楽しもう。まずは、それぐらいの心構えでいいんじゃないかな。で、キャラづくりに疲れたら、目薬さして、グッナイ〜。

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