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「日本一、みぢかなデザイン思考」がわかる、エッセイ集

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「日本一、みぢかなデザイン思考」を習得できる、エッセイ集。「デザインを身近に感じ、日常の中にデザインを取り入れたくなる」。そんな気持ちを後押しする雑文たち。グラフィックデザイナー…
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2018年5月の記事一覧

透明性の時代。ロゴの制作フロー。ボクサーパンツブランド「One Nova」。

先日、新しく立ち上がったボクサーパンツブランド「One Nova(ワンノバ)」のロゴマークを制作・納品させていただきました。 せっかくなので、このnoteで、依頼までの経緯、制作の流れ・フローを説明させていただきます! よろしくお願いします!! ------------ ◎ 「One Nova」ロゴ、制作依頼までのストーリー。 One Novaの立上げメンバーである2人。現役大学生の高山くんとリリアンさん。昨年秋、私が企画・開催した「人の顔が魅えるデザイン展」に目黒川散

「モテる」とは、どんな状態? くっつき、はなれる。隙間に流れる、新たな思考。

一時的にめちゃくちゃ仲が良かったりすると、何かをきっかけに、あんな近かったのが嘘かのごとく、連絡が取れなくなったりする。逆に。そこまで仲が良くない、ん? そもそも仲が良いとはなんぞや。 ……お互い、合性は良いと感じ合う。けども、肩組んでプライベートで遊びにいくほどじゃない。ポジティブにいうと、適度な距離感をもっている。数年ブランクがあった、そんな人から連絡が入る。タイミング的に助けを求めつつ、仕事を紹介をする。皆、嬉しい。ほそく、ながく。バッツリと切れない縁は、どこかでまた

“言葉は現実化する”って、脳みそくんが言ってます。

入稿データへの記載情報は、「いかにわかりやすく」「いかに丁寧か」……が印刷所の方に、より気に入られるキーとなってきます。ちゃんとしたデータであれば、ちゃんとした仕事をしよう! という気持ちになると。 相手も人間です。メール文と同じく、送られてきたデータ内容(記載内容)ひとつで、相手が「ちゃんと思いやりのある人間か」判断できますし、判断されます。普段から「ちゃんと思いやりのある人間」だと認識されている人は、いい噂を呼び込むっちゅーことや。 こんなに丁寧なデータ送ってきやがっ

ジャージ女子の写真サイト「tracktop girl」、ロゴ制作と“背景ストーリー”。

▶ 「tracktop girl(トラックトップガール)」ロゴの解説。 「動き・存在感」 というコンセプトで制作。つながりと可能性の拡散。 やわらかさとエッジを合わせ持つ、 独特のロゴタイプ。タイプフォルムと統一された、 ジャージのチャック・持ち手のシンボル。 ジャージ姿の女子。 アクティブでかわいく、 魅力あふれる、 写真とサイト。被写体・発信する側の存在感によって、 見る側の心も動くロゴマーク。 ------------ △ 「tracktop girl」を

財布を“自ら”捨てて、それを拾いにいき、見つかった時に出るアドレナリン。

小学生高学年の時。永福町の太勝軒に並んでいた。母と一緒だ。 ものすごいこんでいる店内。ようやく席があき、座る。ラーメンがくるまで、時間がかかる。店員さんがランダムで漫画雑誌を渡していく。自分のところにもきた。渡されたのは、ヤングマガジンだった。 “ヤングマガジンを渡される”ということは、大人に近いとみられているのか。そう考えるとなんか嬉しい。少年誌のささいなエロ描写に興奮する年頃。唐突に突きつけられた水着の女性。めくりたい。ページをめくりたい。母がとなりにいるのでめくれな