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「告白する」という言葉の不思議

なんだかふと気になった「告白」という言葉について。

告白と聞くとどんな印象をうけますか?

辛辣なイメージ?びっくりすることのイメージ?嬉しい?恥ずかしい?
私にはワクワクする言葉なイメージです。

それは、「告白する」ということが、相手に好意を伝える=カップルになって欲しいとほぼ同義に使われているからじゃないのかなと思うんです。

いろんな意味合いを含むはずの「告白」という言葉が、カップルになるための儀式となっている不思議を考えてみました。

そもそも告白って?

Google先生に力をお借りするとこんな定義がでてきました。

こくはく
【告白】
《名・ス他》
かくしていた心の中を、打ち明けること。

たしかにと当然のごとく、ぐうの音もでない結論ですね。まさにといったところ。

ただ、現代でこの意味を一発で伝えようとすると「〇〇が告白!」ではうまく伝わらない。どうしても恋愛よりの内容なのかなとミスリードを引き起こしやすい。

この定義を伝えようとおもったら「〇〇が衝撃告白!」「〇〇が胸の内を告白!」みたいに週刊誌みたいにしないとですね。(胸の内を告白って頭痛が痛いパターンですね)

「恋の告白」が告白の言葉の座につく良さ

もし定義の通りに意味が通る世の中であったら、「告白」はもうちょっと重い言葉だと思うんです。どちらかといえばワクワクやドキドキより緊張が勝るような。

それがいつのまにやら告白=恋(愛)の告白になっていた。

だからいまや小学生ですら使える万能なパワーワードになっているわけです。教室や、職場、SNSにいたるまで”告白”という単語にはワクワクやドキドキを引き起こす魔性の魅力がありますよね。

世の中に溢れる言葉のイメージにポジティブな部分が増えるのはなんともいいことのような気がします。

「恋の告白」と「衝撃の告白」の似ているところ

この二つの告白がもつイメージの違いは「ワクワク」と「緊張」だと書きました。ただこの二つ、人の気を引くという部分ではやっぱり同じでもあるんです。

一人だけの世界では告白という言葉は意味をもたなくて、二人いて初めて使われ出す。二人だけでは感情に「緊張」が多くなるけど、三人目がいると野次馬としての「ワクワク」が増えてくる。

だから、これだけたくさんの人がいて簡単に繋がれる、簡単に第三者になれるこの世の中では共通して「告白」という言葉に興味をそそられるんだと思います。

おわりに

書いてみてもあたりまえのことですが、ちょっと考えてみると納得してその言葉を使えたり、コミュニケーションの輪郭を掴むのに役立ったりしそうですね。

以上、「告白」という魔法の言葉についてでした。

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