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クラシコのガイドブック「レアルとバルサ 怨念と確執のルーツ」

私はこの本をクラシコのガイドブックと呼んでいる。何故あの一戦は特別なのか。そこには確実に積み上げられた因果の文化がある。それを歴史的事実から関係を紐解くこの一冊には、我々が抱く不可思議な高揚感の解答が全て詰まっている。読了後にみる伝統の一戦「El Clásico」は、サッカーの枠を超えた文化闘争にみえてくる。

この一冊でクラシコとラ・リーガの虜になった。本書を読む前と後ではクラシコの見え方がまるで変わった。「ライバル」「ダービー」と呼ぶには言葉が足りなすぎる。そんな二つのクラブの因果の関係を深堀り理解して存分に楽しみたい人には心の底からおすすめしたい一冊。

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内容

首都マドリードを本拠地とするレアル・マドリードと、熱狂的ファンに支えられクラブ以上の存在と言われるFCバルセロナは十九世紀末の創立以来、サッカーにとどまらず激しく対立してきた。スペイン史、民族問題ともからむ両チームのライバル関係の歴史・構造を、節目となる試合・事件とともに活写。*「BOOK」データベースより

著者

田澤/耕
1953年横浜市生まれ。一橋大学社会学部卒業。東京銀行勤務を経て、大阪外国語大学にて修士号取得。バルセロナ大学大学院にて博士号(カタルーニャ語学)取得。法政大学国際文化学部教授。専門はカタルーニャ語・カタルーニャ文化。2003年カタルーニャ自治政府より「サン・ジョルディ十字勲章」を、2009年外務大臣表彰を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)*「BOOK著者紹介情報」より


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