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ゆっくり走るのは難しい

6月の頭から減量生活をはじめ、1ヶ月ほどが経ちました。

運動の習慣がなかったため、最初はひたすら散歩して消費カロリーを増やしていたのですが、慣れてくると運動量を増やしてみたくなるもの。そこで、散歩をはじめて2週間ほど経ったところで少し走るのを試してみることにしました。

しかし、結果はぜんぜんダメ。歩くのならどこまでも歩けるのですが、いざ走るとなると500mも行かずにへばってしまいます。高校生の頃は数km走れていたので、なるほど全然体を動かしていないとこうなるんだな……と少しショックでした。

当面は散歩を続けながら、体重が落ちて体力もついてきたらまた走ることを検討してみよう……。と考え、自分の中で走るまでのロードマップを描いてみることにしました。そのときに出会ったのがこの本です。

まあ色々とおもしろいことが書いてあるのですが、僕がランニングをはじめる上で一番役に立ったのは、「ゆっくり走っても良い」という考え方でした。詳しくは本を読んでいただきたいのですが、この本の中では「スロージョギング」や「にこにこペース」という言葉で説明されています。

ここには、「まったく走ったことがない方の場合、時速3kmから5kmあたり」から走り始めるのが良いと書かれています。時速3kmというと、1km進むのに20分かかります。散歩してみて分かったのですが、意識せずに疲れないペースで歩いても15分あれば1km進むことができます。そう、歩くのよりもゆっくりのペースで走っても良いのだと説明されているのです。

思い返してみれば、500mで断念したあのとき、僕は1kmあたり6分ほどのペースで走っていました。時速10kmのペースです。走っていない人は時速3kmから5kmくらいからはじめなさいと書いてあるのに、その倍以上のペースで走るのはかなり愚かなことでした。

そこで、できるだけゆっくり走ることにしました。きつくならないように、なるべく長く走れるように。

でも、それが非常に難しいんですね。1kmあたり8分くらいまではスピードを落とすことができたのですが、そのスピードだと3km走ったたりで辛くなってきてしまうのです。これは時速7.5kmほどなので、走り慣れていない僕にしてみればまあまあ速いペースです。しかしもっとスピードを落とそうと思っても、なかなか落とせないのです。「走る」ということと「速い」ということが全身に織り込まれていて、なかなかゆっくり走れないのです。

ここからスピードを落とすのにずいぶんとかかりました。最終的には時速6kmくらいに落ち着いて、走れる距離も随分と伸びました。最初は3分でへばっていたところを、1時間連続して走れるようになったのです。

ゆっくりと走る。この壁を突破できたことが、僕の中で新たな運動生活をはじめるきっかけとなりました。

体重が落ちて、体力もつけば、このまま徐々にペースを上げていくことも可能になるでしょう。実際、ここ数日は1km8分ペースで走っても苦しくなくなってきました。

この調子で、更に減量を続けていきたいと思います。

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