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【考え事】選挙って、投票って、難しい

中学の学級委員をしていたときのことで、忘れられない出来事があります。

クラスで歌う曲を決める

学級委員には、クラスの帰りのホームルームに歌う曲を、月単位で決める仕事がありました。それは、まず全員から歌いたい曲を募り、上位の曲で決選投票をするというものでした。

曲は別に合唱曲でなくてもよく、J-POPもオッケーだったので、クラスメートから寄せられる希望曲はジャニーズ系からヒップホップ系までさまざま。

そこから投票で一つの曲を決め、ヤンチャっぽい人もおとなしそうな女の子も、カラオケ・バージョンのカセット音源に合わせ、歌詞プリントを見ながらみんなで歌を歌う…というのは、個人的に結構面白かった覚えがあります。

ポルノグラフィティのミュージックアワーや、19の足跡、桑田佳祐の白い恋人達などを、担任も一緒に歌いました。

一人一票制をやめてみた

忘れられない出来事というのは、これらのうちV6の「Feel your breeze」に決まったときのこと。

それまでの決選投票では、一人一票しか入れられない仕組みにしていました。でも、私は「歌いたい曲に甲乙つけがたい…みたいなときに、一つしか選べないのはどうなんだろう」と考えました。

そこで、決選投票に残った5曲のうち、一番いいものに3点、二番目は2点、三番目に1点と点数をつけてもらい、その合計で決めることにしました。

これなら、二番目や三番目の希望も反映できる!と思ったのですが…

大半の人が二番目としていたものに決まった

ほかの候補曲がなんだったか覚えていないのですが、V6の曲は大半の人が二番目として選んでいたものだったのです。

あーーー、こういうことが起きてしまうのかと思いました。

別にV6の曲をおとしめようという意図はありません。むしろ私はこのカッコいい曲を歌いたいと思っていたのでよかったのですが、投票の仕組みを変えるだけで結果がガラッと変わってしまうことを実感しました。

歌う曲を発表したときには、「あれ?」となった人もいたかもしれません。というか、そんな空気になっていたような気がします。

でも、ありがたいことにクラスのみんなでV6の曲を無事、1か月間歌うことができました。いい仲間でした。

ともかく、みんなの意思を反映させる投票の仕組みをつくるのは難しいと感じた、中3の夏。横浜市長選の結果を見て…というわけでもないのですが、不意に思い出しました。

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