見出し画像

孤独感は年齢を重ねると高まるのか

2019年のクリスマスも終わってしまいましたが,クリスマスをひとりで過ごすことを「クリぼっち」って言うのですよね。

この言葉,いつ頃から使われるようになったのでしょうか。こういうときは,Google Trendsに聞いてみるのが良いですね!

2004年以降で「クリぼっち」を検索してみた結果をグラフに表すと,次のようになりました。

スクリーンショット 2019-12-26 0.06.55

毎年グラフが上昇しているのは,クリスマスが近づくとこの言葉がよく検索されるからです。どうも,クリスマスシーズンの定番検索用語のひとつになっているみたいです。

そして,最初の山ができるのは,どうやら2010年の冬ごろでした。とりあえず,この言葉は広まってまだ10年も経っていないようですよ。

孤独孤立

皆さんは普段の生活の中で孤独を感じることがありますか?

「孤独」というのは辞書によると,頼りになる人や心の通じ合う人がいなくてひとりぼっちで寂しい様子のことを指して言うようです。

似た言葉に「孤立」という言葉があります。こちらは,他から離れたり,仲間がいなかったりして,ひとりだけでいる状態のことを指すようです。

このように辞書の言葉を比べてみると,「孤立」は離れた状態だけを指すのに対して,「孤独」には感情が伴ってくることがわかります。「寂しい」という感情ですね。これは個人的な感覚ですので,こういう状況になったら必ず感じる,というものでもありません。人によっては,他の人から離れているのに孤独をあまり感じなかったり,集団の中にいるのに強く寂しい感覚を抱くことがあります。

年齢と孤独感

高齢者は孤独なイメージがあるかもしれません。そういう様子が話題になることもありますし,住宅街の中でもひとりで暮らす高齢の人たちの様子を目にする機会は増えていますからね。

では実際はどうなのでしょうか。高齢になると,孤独感は高まるのでしょうか。ドイツの研究ですが,この論文で確認してみましょう(Age differences in loneliness from late adolescence to oldest old age)。

ここから先は

730字
【最初の月は無料です】心理学を中心とする有料noteを全て読むことができます。過去の有料記事も順次読めるようにしていく予定です。

日々是好日・心理学ノート

¥450 / 月 初月無料

【最初の月は無料です】毎日更新予定の有料記事を全て読むことができます。このマガジン購入者を対象に順次,過去の有料記事を読むことができるよう…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?