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寝不足な人は日常生活の中でリスクを取りやすいのか

割引あり

メールでやりとりをしていると「こんな真夜中の時間に返信しているのか」とか「朝早くに返信してくるなあ」とか,いろいろなことに気づきます。

皆さんはだいたい,1日のうち何時に寝て何時に起きる生活をしているでしょうか。



クロノタイプ

一日24時間のうち,特定の時間に眠ったり起きたりする個々人の自然な特徴の傾向のことを,クロノタイプといいます。来るのタイプは,おおまかな分類絵解釈されることが多いのですが,鳥の名前になぞらえられることもあります。

◎ヒバリ:早寝早起きを好み,朝に生産的なクロノタイプの持ち主
◎フクロウ:夜ふかしをし,午前0時を過ぎてから活動するクロノタイプの持ち主

夜型の人と朝型の人とでは,いくつかの点で異なる心理的・行動的な特徴を示す可能性があることが報告されています。夜型の人は朝型の人に比べて,次のような特徴をもっています。

◎創造性が高い
◎衝動的
◎憤慨しやすい
◎ダーク・トライアドが高い傾向


リスクテイキング

日常生活の中では,積極的にリスクをとることよりも,受動的かつ消極的にリスクをとることの方が多そうです。たとえば,必要なワクチン接種を見送るとか,契約内容をよく確認せずに契約してしまうとか,危険性があるにもかかわらず細かいところを確認しないままにしておくとか。

そして,このようなリスクの取り方に夜型のクロノタイプが関連している可能性があります。実際にどのような関連が見られるのでしょうか。こちらの論文を見てみましょう(Late nights, late risks: The relationship between evening chronotype and passive risk taking)。

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