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早産で生まれた子どもは大人になってから何が起きやすいのか?

出産も,なかなか自分でコントロールすることは難しい現象のひとつです。我が家の場合,最初の子の時はなかなか生まれず,病院に行ってから生まれるまで一晩かかりました。その一方で2人目については,病院についた時にはけっこうギリギリだったらしく,ほんの1〜2時間くらいで誕生を目にすることができました。

何が要因になるのかはよくわかりませんが,同じ親から生まれるタイミングも子どもによってバラバラで,なかなか興味深いです。

早産

通常の出産と早産とは,どのように区別されるのでしょうか。日本産科婦人科学会のHPによりますと,次のように書かれています。

正期産とは妊娠37週0日から妊娠41週6日までの出産のことをいいます。日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日までの出産を早産と呼びます。妊娠22週未満の出産は流産といい、早産とは区別されます。国による医療技術の違いにより、妊娠24週以降や、妊娠28週以降に出産しなければ、早産として扱わない国も多くあります。

これも,何が原因なのかは明確ではないのですよね。

早産で生まれた子ども

早産で生まれた子どもたちは,その後の成長の中で何か影響を受けるのでしょうか。大人になった後のウェルビーイング(主観的幸福感)を取り上げた研究がありますので,見てみましょう。果たして,早産で生まれることは,大人になった後の幸福感を左右するのでしょうか……?ではこの論文です(The subjective well-being of adults born preterm)。

いろいろな影響

これまでの研究でも,早産で誕生することはさまざまな影響をもたらすことが報告されているそうです。

◎恋愛関係を形成することがうまくいかない傾向がある
◎学業成績が良くない傾向がある
◎同じ職業内でも,収入が低い傾向がある

なんだか,早産で誕生することは人生にとってあまりよくない傾向があるようです。ということは,生活の中のさまざまな状況に影響を受ける主観的幸福感も,やはり影響を受けるということなのでしょうか。

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