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月経は犯罪につながるのか

今回紹介する本は,『月経と犯罪: “生理”はどう語られてきたか』(平凡社)です。

古代ギリシャ時代以来,「女性が月経時に精神に変調をきたす」という「症例」がしばしば報告されてきたそうです。そしてオーストリアの精神医学者リヒャルト・フォン・クラフト=エビングは,こうした症例を集めて「月経精神病(Psychosis Menstrualis)」として発表します。

この本ですね(amazonにありました)。

この本の中で,月経精神病が高じて犯行に及んだ女性の話が出てくるそうです。

そしてこの本の中で取り上げられていた事例を引用して,20世紀初頭の日本でも,女性が犯罪を犯したときには必ずと言っていいほど,月経が正常であるかどうか,月経中であるかどうかを尋ねられていたそうなのです。

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