早く死ぬか遅く死ぬかを予測する性格
先日,『ご長寿猫は何が違う? 猫生“100歳”時代「健康管理」のコツ』という記事を読みました。猫も人間と同じように長生きをするようになってきているのですが,高齢猫がかかりやすい病気もあるそうです。
特に腎不全や膀胱炎などなのだそうですが,こういったことも研究が進むと,ますます猫の寿命が延びていくかもしれませんね。
ちなみにネコについてはこの本も面白かったです。オススメ。
人間の高齢者
人間の高齢者を対象にした性格の研究も行われています。たとえば,100歳以上の人々(百寿者)を対象にした性格の特徴を検討した研究です。
ここでのキーポイントはビッグ・ファイブ・パーソナリティのうち「開放性」です。男女とも,開放性が高いことが百寿者の特徴のようです。
勤勉性
他の先行研究では,勤勉性の高さが長生きに関連することが示されてきています。ただしもちろん,ほんの少しなのですけどね。
勤勉性の高さは生活スタイルのいろいろな側面に関連してきます。喫煙率の低さや過度な飲酒をしないこと,危険な運転を避けたり無茶な行動をしないなど,全体的に自分を律する行動をしやすい傾向に勤勉性は関連します。
より詳しく見ると
ビッグ・ファイブ・パーソナリティのレベルではなく,それよりも細かいレベルのパーソナリティ特性に注目するとどうなるでしょうか。そこでこの論文(Mortality Risk Associated With Personality Facets of the Big Five and Interpersonal Circumplex Across Three Aging Cohorts)を見てみましょう。
この研究では,ビッグ・ファイブ・パーソナリティのファセット(下位次元)が死亡率に関連するのか,またどの程度関連するのかを検討しています。
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