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精神的な回復を意味するレジリエンスの尺度はいくつあるのか

レジリエンスというのは,ネガティブな出来事を経験して一時的に落ち込んだとしても,そこから回復する現象を指す言葉です。また,そのような現象に関連する心理的な特性についても,レジリエンスという言葉で表現することがあります。この点が,レジリエンスという言葉をややこしくさせている一つのポイントです。

多くの尺度

レジリエンスには,非常に多くの心理尺度が存在することでも知られています。数えてみると現在,30以上のレジリエンスの尺度が存在しているそうです。

今回,そのレビューと内容をまとめた論文を見つけましたので,その中からどんな尺度があるのかを見てみようと思います。論文の目的は,レジリエンスの尺度を集約して因子を抽出することにあるのですが,今回の記事はその論運の中の「リスト」に注目するものです。

参考にしたのは,こちらの論文です(Less is more. Discovering the latent factors of trait resilience)。

文献検索で見つかった尺度は39件あったそうです。この中で,「特性としてのレジリエンスを測定していること「ネガティブと感じられる出来事に対する対処や反応を測定するもの」「一般集団で使用されること」という基準で,選択しています。

レジリエンスの尺度たち

いったい,どんなレジリエンスの尺度があるのでしょうか。論文に掲載された39尺度の内容を,ざっと一覧で示してみましょう。

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