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基本的な感情とパーソナリティの関連

アメリカの神経科学者ヤーク・パンクセップ(Jaak Panksepp)は,感情(情動)の神経プロセスを研究する(していた)研究者です。

パンクセップは,7つの基本的な感情(一次的感情)を想定しています。これらは人間だけでなく,哺乳類にも共通した部分があると考えられています。表現の仕方はいくつかあるみたいですけれども……。

◎SEEKING:探し求めること(ワクワクする気持ち)
◎LUST:渇望すること(性欲)
◎CARE:慈しむこと(世話をする)
◎PLAY:楽しむこと(社会的能力や運動を学ぶ)
◎RAGE/ANGER:怒ること(危険から守る)
◎FEAR:恐れること(危険への対処)
◎SADNESS:寂しいこと(離れることへの苦痛)

ちなみにパンクセップ教授,2017年に73歳でお亡くなりになっています。



感情と性格

パンクセップの7つの基本的な情動と,ビッグ・ファイブ・パーソナリティはどのように関連するのでしょうか。メタ分析で関連を検討している研究がありましたので,この論文を見てみましょう(A meta-analysis on individual differences in primary emotional systems and Big Five personality traits)。

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