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人の匂いは性格判断に影響する?

香水をつけたり洗濯物の匂いに気をつけたりするほうですか?

もしも,香りによって人物の評価が大きく変わってしまうとしたら,どうでしょうか。そういう研究結果があるのなら,やっぱり気をつけたほうがいいのではないかと思いますよね。


匂いと人物評価

これまでには,どんな研究結果が報告されているのでしょうか。

◎香りは魅力の知覚に影響を与える
◎不快な匂いを嗅がされたときには,相手を魅力的ではないと評価する傾向がある
◎性別に適合した匂いが,社会的に望ましい特性の持ち主として相手を評価する傾向を促進する
◎男性的な香水を付けている男性は,女性的な香水を付けている男性よりも,管理職に適していると評価される傾向がある

こういった研究を見ると,ああ気をつけないと行けないな……と思えてきてしまいますね。

消すのか高めるのか

西洋文化では,一般的に自然な体臭が不快なものとして認識される傾向があるようです。また,香水は体臭を覆い隠すというイメージがあるかもしれませんが,香水と体臭のブレンドが効果をもたらしているという研究もあるのだとか。ランダムに香水を振りかけるよりも,自分で選んで気に入った香水をかけたほうがよい効果が生じるのかもしれません。

体臭と印象形成

体臭が不快かどうかは,確かに印象形成に大きな影響がありそうです。

でも,どうしてパーソナリティ特性の印象と体臭が関連するのでしょうか。たとえば,何らかのホルモンや神経伝達物質に匂いが関連しているのではないかという話があります。また,感情と体臭とのあいだに強い関連があるのではないかという説もあります。快・不快や不安や緊張などは,体臭を変化させるという話もあるようです。

そこで,体臭と性格判断とのあいだの関連を検討した研究を見てみましょう。こちらの論文です(Body Odor Based Personality Judgments: The Effect of Fragranced Cosmetics)。

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