回答バイアスを除いてから性格の日米比較をしてみると
パーソナリティは質問項目で測定されます。「私は○○である」という文章に対して,「当てはまらない」から「当てはまる」までの何段階かで回答していくやり方です。
この文章と選択肢のセットで測定するというやり方は,100年くらいずっと行われていることです。この測定方法についても,あれこれと「これではよくない」「もっといい方法があるのでは」と意見はさまざまあるものの,結局は回答の負担が少なく,それなりにそれらしいデータが手に入るという点で,結局はいまでもこの方法が世界中でよく使われているということになっています。
バイアス
この回答のやり方で問題なることの一つが,特定の方向にバイアスがかかることです。これは,回答バイアスと呼ばれたりします。
回答バイアスについては以前にも書いたことがあります。たとえば,こういったことです。
回答バイアスを除いて日米比較
すでに手元にあるデータを用いて,この回答バイアスを取り除くことはできるのでしょうか。バイアスを取り除いて日本とアメリカのパーソナリティ特典を比較した研究があります。この論文です(Cross-Cultural Comparisons of Personality: Beware of Method Factors)。
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