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気前よくチップを支払う人の性格

いったい,世界中でいくつの国でチップが必要で,必要ではない国はどれくらいあるのでしょうね。日本ではほとんどの場面でチップを必要とはしませんので,なかなか馴染みがなく,海外に行くと戸惑うことの筆頭に来るような習慣です。

北米でもヨーロッパでも,だいたい10%を基準としてチップを支払っていくと思うのですが(よければ15%とか奮発して20%とか),それにしても今は円安も進んでいますし,高くつくという印象になってしまいます。

もっとも,日本の場合はサービス料が値段の中に含まれていたりするわけですけれども……。

行動の違い

チップの金額をいくら支払うかは個人の裁量に任されています。この点で,「個人差」が存在しますので,パーソナリティ(性格)の研究とも相性が良いといえるのではないでしょうか。

もしも特定の性格の人がより多くのチップを支払う,といった現象が生じるようであれば面白そうです。でも,実際にそんなことはあるのでしょうか。

今回はこんな素朴な疑問に答えるような研究を紹介しましょう。まさに「いくらチップを支払う可能性があるのか」とビッグ・ファイブ・パーソナリティとの関連を検討したものです。こちらの論文を見てみましょう(Effects of the Big Five personality traits on tipping attitudes, motives, and behaviors)。

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