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クリスマス小ネタ集

クリスマスイブですね。

今回は,何冊かの本から,クリスマスに関連する小ネタを集めてみようかと思いました。聖職者,サンタ,そしてクリスマスプレゼントについてです。
ではどうぞ。

クリスマス生まれの聖職者

まずはこの内容からです。聖職者にはクリスマス生まれが多い。しかも,上位聖職者になるとその確率が上がるのだとか。

ハリソンは,人名事典と物故者事典で,さらに栄光浴効果を調査しているうち,聖職者にクリスマス生まれが多いことに目を留めた。さらに,聖職者を「上位聖職者(主教または司教以上)」と,「下位聖職者(上記以外)」に分類して調べなおした。確率的には,クリスマス生まれの割合は,どちらもだいたい同じになるはずである。ところが,上位聖職者のほうが,キリストと同じ誕生日の人が多かった。上位へ上るほど,イエス・キリストに近づきたいという思いが強まるのだろうか?
(p.50)

階級が上がると,何かが起こるのでしょうか?そういう人が選択されるのか,あるいは少し偽る......?

コカ・コーラとサンタクロース

アトランタに行ったとき,コカコーラ博物館(ワールド・オブ・コカコーラ)に入ってみました。地元の学校の社会見学でしょうか,たくさんの子供たちと一緒に。その中の展示にあったのです。それは,赤い服を着たサンタクロースの絵です。

 実際,コカ・コーラはいろいろなものを象徴しているが,その1つがクリスマスなのだ。サンタクロースを想像するとき,あなたはどんな姿を思い描くだろうか?赤い服に帽子,黒いブーツにベルトを身に着けた,太った陽気なおじさんが,赤ら顔に満面の笑みを浮かべているイメージではないだろうか?スゥエーデン人画家のハッドン・サンドブロムが,世界中ののどの渇いた子どもたちにサンタクロースがコーラを届けている広告を描くようコカ・コーラ社に依頼されて,このイメージを生み出した。
(p.201)

サンタの服が赤くなったのは,コカコーラの宣伝によるものです。それは,コカコーラのラベルの赤色だということですね。

この写真が博物館で撮った絵です。右手にコーラの瓶を持っているのがはっきりと描かれていますね。

クリスマスプレゼント

日本でも,こういうことは良く起こるのです。たとえば,愛知県にいたときにも節分の時に恵方巻きを食べるなんていう風習は全くなかったのに,いつのまにか宣伝され毎年大量の巻き寿司が売られるようになっていたり。バレンタインデーは別にチョコレートをあげる日でもないのに,いつの間にかチョコレートをあげるのが当たり前になってしまっていたり。それに加えてホワイトデーも。いつの間にかハロウィンは若者が仮装して街に繰り出す日になってしまっていたり。日本ではサンクスギビング(感謝祭)が何かもよく分からないのに,ブラックフライデーで売り出しだと言われたり。

要は,経済活動と結びついたイベントのなかには,その本来の意味とは無関係に,いつの間にか定着してしまうことがあるということです。そして,多くの人はそれを当たり前だと思っていきます。伝統なんていうものの一部は,そんなものかもしれません。

 そう,クリスマスにモノをプレゼントしろなんて聖書に書いてない。今のようなクリスマスプレゼントの習慣は,もともとMacy’sっていうニューヨークにある世界一デカいデパートが,年末に商品が売れ残ってると税金がかかっちゃうっていうんで,だったら年末にクリスマスセールをやれば大儲けできるということから,クリスマスにプレゼントしましょう!イベントを盛り上げ始めたんですよ。100年くらい前の話ですけど。そこから始まったんですよ。
(p.200)

たしかに言われてみれば,クリスマスにプレゼントという,当たり前すぎる風習もそのひとつだったというわけです。

さらに言えば,クリスマスにカップルで過ごさなければいけないとか,クリスマスイブに二人で食事に出かけたりするとかデートをするとか,そういう今では「当然」と思っている習慣もバブル期のなごりですよね。当時はイブにどこのホテルも予約でいっぱいになったりしていました。そして,あの頃できた風習が逆に今では「クリぼっち」という言葉を生み出してしまっています。

いかがだったでしょうか。では,メリークリスマス!(と,気軽に言えない内容になってしまいましたか......?)

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