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ソース焼きそば

理想のソース焼きそば

理想の焼きそばなんて言い出すと、これまたガチ勢が現れそうで怖いけれど、まぁぼくなりの理想はある。
それは子どものころに祖父に連れて行ってもらって以来、大学を卒業するまで頻繁に通った実家の近所の喫茶店の焼きそばだ。
名古屋らしく鉄板にのって出てくる。
目玉焼きも添えてあって鉄板の上なので白身のフチは焦げている。
麺はブリパツとしたストレートな麺。
この麺にソースがコーティングされたかのように絡みついている。
どんなレシピだったんだろう。今となっては知る由もない。
そのソースは普通の焼きそばソースよりもあっさりとしていてピリリとスパイシー。
セットで、と頼むとこれに白飯と味噌汁がついてくる。
あの味を求めて色々試しているが未だ到達しない。

焼きそば弁当

高校生くらいのころは四六時中腹を空かせていたから味よりも優先するのは量だ。
まぁアホほど食ったものだ。
あの日母親から弁当のおかずを考えるのがめんどくさい、という話を聞いた。
それなら別にこだわらなくていい。なんなら焼きそばだけでもいい、なんて言ったら、翌日の弁当は本当に焼きそばだけだった。
一番デカいサイズの弁当箱だったので、それはもう壮観だった。
一面真っ茶色。
申し訳程度に隅に紅しょうががいた。
隣でそれを目撃した友人すら、しばし絶句していた。

味付けは基本的にウスターソース大1、オイスターソース大1、白だし小1/2だ。
理想とは別に安定した旨さなのである。
どこかで拾ったレシピだったが、申し訳ないことにどこだったか失念してしまった。

一度娘の弁当で伝説の「焼きそば弁当」を再現してやろうかな。
二度と頼まれなくなるだろうな笑

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