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ベーコンエッグ丼


斜めに卵を乗せたもんだから黄身が流れ出てしまった

なんでも丼にすりゃいいと思ってるフシがある。

朝メシ

高校以前は後述の通りなのだけど、大学以降朝メシは食わなくなった。
理由は明確にあるわけではないが、その時間すら寝ていたいとかそんなことなんだろうと思う。

他の家族も食べたり食べなかったりだった。
毎週日曜日の朝は家族連れだって近所の喫茶店に「モーニングサービス」に出かけていて、それが休日の朝メシとなっていたが、平日に関しては父親が食わないので他の家族も...という感じだった。

でもまぁ育ち盛りの子どもに朝メシを食わせないわけにもいかないだろうから、その「モーニングサービス」に似通ったメニューのものを食べていた気がする。
それが高校以前の話だ。

モーニングサービス

「モーニングサービス」は今は名古屋名物みたいに言われているが、発祥は一宮(いちのみや)とか岐阜なんかの繊維問屋さんの近隣にある喫茶店がはじめたサービスだという。
繊維問屋さんは個人商店みたいなところが多く来客があっても商談するスペースがない。
それで近くの喫茶店で商談を行うようになって、その喫茶店同士の競争が激しくなると午前中のサービスとして提供する店が現れるようになったとか。
一般的にはコメダ珈琲にあるような「トースト、ゆで卵」というのだけど、名古屋市内だとそれにミニサラダとか付いていたりする。
店によっては、もうむちゃくちゃになっていて、うどんやら茶碗蒸しなんてのがあったりするらしい。
ぼくは残念ながら出会したことはない。

卵かけご飯

社会人になってから朝メシを食うようになった。
ちょっと異常な業界で仕事を始めたので、メシなんてまともな時間に食えなくなったせいか、入社して半年くらいで激痩せした。
さすがにこのままでは死んでしまうのではないかと思い、朝、時間がない中「卵かけご飯」を食うようになった。
前日這々の体で帰宅してから炊飯器にメシをセットし、翌朝かき込んでから出かけるのだ。
味の素にしょうゆを少し。
思いのほか旨くて1年以上ハマった。

ベーコンエッグ丼はその延長にある。
1年も食べ続けていると、さすがに飽きてくるのであれこれ試すようになるのだけど、その中でこれ好き!というのにいくつか出会う。
ベーコンエッグ丼もそのひとつだ。
ベーコンエッグ自体は珍しくもなんともない。
モーニングサービスで出てくるところもあったし、よく通った喫茶店ではランチメニューにあったりもした。
だから白飯との組み合わせにはなんの抵抗もない。

もうそれから幾星霜。
食いものの好みは、そう簡単に変わるものではない。
どう考えてもカロリーオーバーな逸品なのだからいいかげんにしておかないと後悔する(手遅れ)羽目になるのは必死なのだけど、もう好きなんだから仕方ない。

土砂降りの雨が降る金曜の朝。
ごはんが旨いのでぼくは元気だ。

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