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遡る〜ミノルタ (2)

ミノルタの話をしてるのにソニーのリンク。
まぁ、カメラがお好きな方にはご承知のとおり、ご承知おきでない方にはざっとご説明しておかないと...。

ミノルタは大阪に本社を置いていた光学機器のメーカーだったが、2003年にコニカと合併しコニカミノルタとなりカメラ事業も継続していたが、2006年をもって同事業から撤退している。
伴いミノルタが持っていたαマウントを含めたカメラ事業は提携を発表していたソニーに譲渡した、という経緯。

このコニカミノルタの事業撤退は大きなニュースだった。なにせコニカ、ミノルタは日本のカメラ事業では古参中の古参であったからだ。
とりわけαシリーズの行方については注目された点で、ミノルタから発売されたα7000(1985年)は世界初のオートフォーカスカメラであるから、その歴史あるマウントが消えてしまうのではないか、と危惧したのである。
しかし譲渡先がソニーとなり、主流がデジタルカメラへ変わっていた時代でもあり、イメージセンサー開発では大きなシェアを持っていたソニーはレンズ資産とセンサーの両方を手中にしたことになった。

さてα7000だが、その登場は「αショック」と呼ばれるほどの業界を揺るがせた。
しかしα7000のオートフォーカス、実は「世界初」ではないのだ。
ボディとレンズが連動してピントを合わせるという意味においてのオートフォーカスはそれまでにもあった。
市販品ではリコーXR6と50mmであって、これが世界初の一眼レフオートフォーカスカメラである。(一眼レフと断ったのには理由があって、それ以外では、もっと前の1977年にコニカC35AF『ジャスピンコニカ』がある)
ペンタックスやオリンパスからも発売され、コシナが各マウント用にレンズを発売、ニコンからもF3をベースにオートフォーカス化したものが発売されている。

ただシステムとして(ここではレンズのラインナップを含めて)成立したのは、やはりα7000で、商業的にも成功したのはこのカメラからといえるだろう。

Minolta α7000- AF Zoom 35-70/4- Fuji Superia premium400
Minolta α-7000- AF 35-70/4- Fuji Superia100
Minolta α7000- AF Zoom 35-70/4- Fuji Superia premium400
Minolta α-7000- AF 35-70/4- Fuji Superia100
Minolta α-7000- AF 35-70/4- Fuji Superia100

これも2009年くらいに買ったはずだが、もう1000円くらいだったと記憶している。
レンズ込みでも3000円とかだったと思う。
たまたま割とキレイな個体を見つけたので、どんなものかと買ってみた次第だ。
発売当時はたしか9万円くらいしていたので高校生風情の手の出るものではなかったから、小遣い程度で買えるようになって、あの騒ぎになったものとはどんなものだったのか、ずっと興味があった。
ただ、まともに動く個体がほとんどなくジャンク箱でボロボロになっているものばかりだったから、キレイなものを見つけた時には嬉しかったのを覚えている。

AFはのんびりしていて、それなりに時代を感じるものではあったが、思ったよりも精度が高いのには驚いた。
作動音は大きく、輝度差がないようなAFが迷うような場面だと「ジャッジャッ」と行ったり来たりを繰り返すのだけど、時代を考えれば仕方ないだろう。
ボディはプラスティックで高級感は感じられないが、角張ったデザインなどは当時近未来的などと言われていたものだ。

また長くなった。
次くらいで終わるかな...(続く)

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