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ちゃんと吐くこと

呼吸の話です。

みなさんは何秒間「息を吐く」ことができますか?

呼吸の「呼」は、吐くこと

呼吸の「吸」は、吸うこと 

です。『呼吸』とは字の如く、吸う前に吐くものなんです。

でも私たちの体には酸素が必要で、脳もそれを分かっているので、新しい酸素を取り入れようとしてどんどん息を吸おうとします。何かに驚いたり、心配事があったり、精神的に落ち着かなくなったりした時も脳は酸素を求めるので、呼吸が浅くなっていきます。これが過呼吸です。

もちろん、生命活動を続けるためには酸素が必要で、その酸素は呼吸によって外から取り入れる必要があります。ただし、取り入れるためにはまず先に体内にある「もう必要ないもの」を吐き出さないとダメなのです。

私はこれを【クローゼット理論】と呼んでいます。

好きな服が詰まってパンパンになったクローゼットを持っているとして、新しくめちゃめちゃ気に入った洋服を買いたいと思っているあなたがいるとします。

服を買ったらその「パンパンのクローゼット」に仕舞うしかありませんが、今はもう入れるスペースがありません。

では?どうする??

新しい洋服の購入を諦めるか、既に入っている他の洋服を出すしかありませんよね。

私たち人間の体もある意味で「入れ物」なので、生きるために必要な栄養を取り入れるためには、もう要らなくなったものを排出しなくてはいけないのです。

これは割といろいろなことに当てはまる話で、洋服や部屋の中の持ち物以外にも、時間の使い方などでも同じことが言えます。

クローゼットや部屋の中ならある程度は無理やり押し込んで…ということも出来ますが、それをやると汚くなっていくんですよね。その中から今すぐ必要な物を取り出すのも手間取ったりします。

時間に関しては明確にキャパが決まっているので整理しておかないと生活が大変なことになりますし、呼吸に関しては生活どころが命が大変なことになってしまいます。

さらに言えば、日々気づかず溜め込んだストレスも放っておくと大変なことになりますね。

新しい何かを取り入れるためには、他の何かを出す必要があるのです。

言い方を変えると、「出さないと入って来ません」

この時期は様々な新しいスタートで溢れていますが、何かを始めるためには何かを終わらせることも大切です。

長ぁーーーーーく息を吐いて、今の自分が本当に必要な物、本当にやりたいことについて考えてみるのはいかがでしょうか。

もしも全部吐き出してしまっても、本当に必要だったら必ず少しは自分の中に残るし、後からちゃんと戻ってきますからね。

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