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New Stage その1

フルタイムへの挑戦

今までも「チーム活動上のフルタイム」という意味では経験があるのですが、今回はプロスポーツ。選手だけでなく関わる人全員が、ほとんど毎日、シーズン中は休む間もなくチームのために考え、動いているという環境になりました。
文字通り「フルタイム」。
私にとっては、この全員がぶれることなく同じ目標に向かっている環境、自分の持ち場で力を発揮できなければみんなに置いていかれるのではという緊張感がとても気持ちよく感じました。

ATとしての関わり方の部分では、やはり週のほとんどを使って対応できるという面が今までとは違います。当たり前ですが怪我の発生時にAT不在ということは無いので初期対応を確実にできますし、一人ひとりのコンディションの変化も管理しやすいので怪我の予防やリハビリも行いやすい環境です。

これが今までいた現場ではどうだったかというと、
まず、練習があるのが週に数回だったり帯同日に制限があったりしたので、チームがATを必要としているタイミングに必ずしもその場にいられるわけではないこともありました。
それを見越した上で練習スケジュールの相談やリハビリのマネジメントを行うことも業務の一環だったので、「予測力」や「リスクマネジメント」「優先順位の明確化」に関しては特に鍛えられたかなと思っています。

フルタイムは働きやすい…?

今までは関われる時間に限りがあったので、ATの業務内容も必然的に優先順位の高い順から絞られていきました。
対してフルタイムになると、できることや時間も以前よりたくさんあります。
こちらでコントロールできることも多いので、マネジメントのしやすさはあるのかなと思います。
ただし、より細部に携わるようになったので情報量は爆増。その中から必要なものを選び、順に組み立てていくという作業が想像以上に難しい作業でした。

「今必要なことは何か」「この順番で大丈夫か」
「やる?やらない?」「プランBは?」

など、常にたくさんの選択肢を抱えた状態でした。そしてその一つひとつの答えを出すのにもスピードが求められ、遅れたり間違えたりすればチームが躓くことにもなりかねない。
たとえ間違えたとしてもチームは動き続けているので、素早く修正をかける。

この「スピード感」に戸惑いましたが(アジャストしきれずシーズンエンドとなってしまったのですが)、前述した今までの経験があったからこそ対処できたことも少なくなかったと思います。

まとめ

今までのトレーナーとしての働き方を「スポット」、今の働き方を「フルタイム」定義した場合、

◉スポット・・・限られた時間、日にちでの帯同

あらかじめ関われる時間は決まっているので、その枠内に収まる範囲で重要度の高い順に仕事を行う。不在時にチームが動いていることもあるため、万が一を予測して先手を打っておくスキルが必要。

◉フルタイム・・・チーム活動のある全ての時間に帯同

全ての時間をチームでのAT活動に充てられる。が、「何をやるか」「何をやらないか」「その順番は」などの判断が必要。効率よく行うことができればチーム活動も個人の時間も充実させることが可能(かもしれない)。


スポットからフルタイムに変わって一番感じたことは、良くも悪くも「それだけになる」ということです。集中できるという意味では働くのに申し分ない環境ですが、視野が狭くなって外の世界が見えなくなりがちです。
なので、【働き方】という面でもよく考え、ワークライフバランスを取るために自分で自分をマネジメントするというスキルもより必要になってくると感じました。

ただ単にまだ慣れていないだけとも言えますが、
今のところ、フルタイムトレーナーって大変です。


その2へつづく

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