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【地域の話】意外と知らない地元の話。今度出店する八尾町について下調べしてみる。#230

皆様、おはようございます。
佐伯です。

今週の土日に富山県富山市八尾町で開催されます「つなぐ-やつお」さんと言うマルシェに出店します!

普通のマルシェと違ってショップの物販がメインではなく、八尾町という一つのランドマークを中心にアートや音楽、食、リラクゼーションなど放射線状に面白い取り組みがミックスされています。

私も今年に入って様々なマルシェに参加していますが今回のマルシェは参加者としても、とても楽しみにしています。

こう言った地域に根差した取組というのは兎に角面白いです。

先日、参加したきたのはしマルシェさんも凄く地域の繋がりを大切にされていました。

主催者の方の思いに軸が在って、それに共感して集まるショップさんやクリエーターさんとは本当に話が合って面白かったです。

もちろん来場されるお客様も街に興味があり、歴史や文化、人の営みに関心のある方が集まってくるのでお客様との会話も本当に楽しかったです。

今回の「つなぐ-やつお」さんも方向性としてはそのような感じかと推測しています。

なので、販売はもちろん、お客様、他の出店者さん、運営さんとの交流をとても楽しみにしています。

さて、本題ですが実は今回の開催地「八尾町」はもしかしたら富山県でも1.2を争う程の有名な地域です。

なんと言っても「おわら風の盆」です!
有名人もお忍びで見学に来るほどの大人気です。
優美な踊りを街中で流しており、この日ばかりは同じ県内の住民でも容易に八尾町には入れません。

八尾町に住んでいる友人もいますが、家族で飲食店を経営しているので忙しくて目が回ると話していました。

と、おわら風の盆が有名な街ですがその他は実は良く知らなかったことについ最近気が付きました。

という訳で、せっかく素敵な街に行くので下調べをしたいと思います!


①八尾町ってどんな街?

八尾町は富山県中央南部に位置しており、現在は平成の大合併で富山市に編入されました。
この辺りの哀愁は私の地元福岡町も高岡市に合併されたので気持ちは分かります。

行政的には既に始まった人口減少に対し、市町村を再編し市域を縮小するのは合理的な判断です。
ですが、合理的な判断ゆえその地域に根付いた文化や風土が風化するのは寂しいものです。

何を残して何を統合するか、難しい舵取りです。
ですが、未来永劫同じ事などあり得ませんし、現在の市域の原型も明治時代のものです。

明治時代以前は村々の勃興など日常茶飯事でしたし、この点については人の営みの一部と考えた方が自然ではないかと思います。

産み出された他に類を見ない文化性や歴史をどう残すのかが重要で、街自体を残すことが重要では無いかと私は考えます。

さて話はそれましたが、八尾町についてです。
おわら風の盆の様な凄い文化を保有している街は大抵以前何かの産業で大儲けしていることが多いです。

八尾町は、江戸時代初期の1636年に加賀藩から町建の許可を得てから門前町として発展し、富山藩唯一の生糸公益市場として藩の財政を支え、養蚕業、特に蚕種を生産販売することで発展し、それが戦前に至るまで町の基幹産業として隆盛し、かつては「蚕都」と呼ばれて栄えた長い歴史をもち、古い街並みが今も残る町である。

引用:全国町村会

これは知りませんでした。
養蚕業と生糸(シルク)だったのですね。
しかも藩から唯一、生糸公益市場として認可されていたのです。
専売だったのですね。これは儲かります。

当時の町人文化はたくさん儲けたらその分街に還元する。
そして、大旦那としてお祭りの日に人々をもてなすと言った文化がありました。

ちなみに私の住む高岡市も加賀藩2代目藩主:前田利長から御所車(豊臣秀吉が後陽成天皇を聚楽第に迎え奉るときに使用した御所車)与えられたものが始まりとなっています。
ちなみにこの御車山物凄く豪華絢爛です。
当時、高岡町民は銅器で一儲けしたので八尾町と同様に儲けを祭事の費用として街に還元しました。

町人文化とは利他の精神と漢気がとして考えられていたのかも知れません。

②今の八尾町はどんな感じ?

八尾町も他の市町村と同様に人口減少と高齢化が問題であります。
ですが、調べてみると八尾町は少し他の地域とは違いました。

それは地元住民が自発的に街づくりに参加して長く色々な挑戦を続けているということです。

今回、私が参加する「つなぐ-やつお」さんも有志が集まり民間主体で運営されています。

また、「坂のまちアート」と呼ばれるアートイベントも平成8年から現在に至るまで四半世紀続いています。

行政に所属していた私がいうのも何ですが、行政と地元が組んでイベントをすると大体が中途半端なイベントになるんですよね。

行政は四角四面に書類を整えてミスが無いようやりたく、地元はそんな小うるさい行政について行けず「後はお任せ」状態になります。

そうなると地元の文化を残し繋げるための開催が、行政の広報活動の一環となり、祭事がただの業務に格落ちします。

するともう目も当てれません。
全然、面白く無いです。

あー、なんかこのお祭りつまらないなー

てなお祭りは大概は補助金特盛「行政さんお任せコース」のパターンが多いです。
これなら地元の行きつけのカフェやレストランでいつもどおり癒されていた方がマシです。

と、話は度々それますが八尾町は町人文化と粋の文化が残っており、今だ住民主体で祭事やイベントを企画運営していることがわかりました。

これは楽しみです。

③まとめ

という訳で今回は八尾町について調べてみました。
ですが、実際に現地にはまだ行ってないので今週の土日にきちんと空気感や雰囲気を学んで来ようと思います。

町人文化が豊だったことから建物がきっと素晴らしいのだと思います。
その辺りも是非、仕事の合間を縫って見学したいと思います!

それでは皆様、ご機嫌よう。

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