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使用機材一覧 - ライブセッティング

今回はライブでのセッティングに関してです。

本来は自宅で作っている機材を全部持って行って披露したい人だったけど、さすがに機材が増えてきたのと腰を痛めたので最近はできる限りコンパクトでライブで使う意味のあるものに絞って演奏している。

最近のライブはこんな感じ。

少し大きめのテーブル1つあれば事足りるのと、電源も4つあればなんとかなる。持ち運びもキャリーケースとエフェクターケースだけなので可搬性は比較的良い方かと。
ちなみに昔ギターボーカルやってた時はエフェクター好きで沢山エフェクターを持ち運んでいたので、それが重すぎて嫌でギターをやめてDAWに移行したってのもある。でも人は同じことを繰り返すもんですね。罪深い。

セッティングと使い方

こう書くと結構コンパクト

概要

機材の説明はこちらを見てもらうとして、役割としてはこんな感じ。
octatrackをメインのシーケンサーとして使いpulsar-23を操作、cue outから出したものにTENSOR、PLASMA PEDAL、Fusionboxという3つのエフェクターをかけている。
ここではoctatrackとpulsar-23の使い方に関して、少し説明をしていきます。

octatrack

使い方を説明する前にそもそもの機能について触れる必要があるけど、細かく説明したらとんでもないボリュームになるので、階層構造だけ説明しておきます。

octatrackの階層構造

Set, Projects, Banks, Partsの4層構造(Partsだけ解釈が難しいけどここでの説明は割愛)で構成されています。16個のBankから構成され、各Bankには、16個のpatternと4つのPartが存在する。
ライブセットでは基本的に1つのProjectのみ使い、配下のBankに1曲ずつ入っているという構成です。Bankの中のpatternは曲の展開で分かれてる。

楽曲制作時もこの構成で作っているので、ライブ用にProjectをコピーしてアレンジやセッティングを変えている。
ライブで持ってきていないシンセの音はどうするかというと、octatrackでサンプリングしてファイル化した上で使っている。
制作時はmidiシーケンサーとして外部音源を操作しているんだけど、ライブ用にはそれを内部でレコーディングして、ThruマシンからFlexマシンに切り替えているという訳。

シンプルな話だけど、これに気付いた時は革命的だった。octatrackはサンプラーとしての機能も優秀で、midiで鳴らした音をリアルタイムで録音してファイル化できるので、サクッとWAVに変換できる。これで機材の可搬性の課題がクリアになって物欲も増してしまった。

パフォーマンスの観点で言うと、大きくは下記の3つを担っている。

  1. 内部エフェクトを操作

  2. スライダーにサンプルのスタート地点をアサインして、ノイズやボイスサンプルのスタート位置をいじりまくる

  3. patternの展開を状況に応じて変更

展開自体は予め決まっているけど、その中にも可変できる部分を作っている。A,B,Cという展開があって、A→B→CでもA→C→BでもA→B→C→Bでも展開できるような感じかな。ここはその場で気持ちい感じで変えるようにしている。
octatrackにはarrangerというpatternのループ回数と展開を予め設定しておける機能もあるけど、これは今のところ使っていない。なのでたまに展開ミスって1回多く回ってしまい、サンプルが変な感じになることもあるけど、それはそれで面白いからよし。

Pulsar-23

出音がめちゃくちゃ良いし、良くも悪くも音が安定しないのでライブ向きの機材。何より見た目のインパクトあるしね。デカイけど死ぬほど重いというわけではない。

これ自体でシーケンスの設定もできるけど、僕はoctatrackからmidiで操作している。一番の難点は音色の保存ができないこと。毎回曲ごとに設定を変更している。
明かすのは恥ずかしいけど、こんな感じのメモをスマホに保存して、これを見ながら曲毎にパッチングや設定を変更している。(エフェクターも同様)

必死こいて設定変更しているダサさを隠すのがポイント

こんな自由度が高い機材をすました顔しながら必死にメモ通りの設定をしているわけです。ゼロパッチングからモジュラーを演奏したり、即興をメインにかっこいいライブをやっている人達と比べたら、なんて地味でダサいことをしているんだ…
ただ、僕のライブは新曲のお披露目の意味合いもあるので決めた音はしっかり出したいわけです。

じゃあ、設定変更している間はどんな音がなっているの?って話ですが、ライブの際は設定変更時用の楽曲を作っています。
4曲披露するのであれば、ライブで演奏するのはオープニングトラック含めて4+4=8曲を準備している。設定変更時の曲はoctatrackのみでpulsar-23を使わない曲。
面倒に思えるけど、これらの曲はしっかりした展開も厳密に拘る必要もないし、試したいことを即座に試してoctatrackの設定も好きに変更できるので、これはこれで楽しい。今の所そこから楽曲には繋げていないけど、ライブの反応を見る限り評判は良さげ。

これがまさにpulsar-23のセッティングを変更しているところ。音がなっていない時の方が機材を触っているという逆転現象。これはダサいからあまり明かしたくなかった…

そんなpulsar-23はパフォーマンスの観点で言うと、大きくは下記の3つを担っている。

  1. 曲の展開に合わせて、各種パラメーターを変更する

  2. ピンに手で触れて瞬間的に音を変化させる

  3. 設定変更時の曲で自由に音を鳴らしてみる

pulsar-23に関しては、まだまだやれることもやりたいことも豊富にあるのでここから更に使い方を模索して活用の幅を広げたいところ。とにかく不自由さを補って余るほどの魅力がある。

機材の持ち運び

マシンライブをやる上で一番ネックになるのが可搬性。重すぎたり、デカすぎたりすると本当にテンションが下がる。試行錯誤した結果、キャリーケースとエフェクターケースという形に収まった。

キャリーケース

キャリーケースにすっぽり収まる

キャリーケースの中は、octatrack, pulsar-23, ケーブル, 電源が入っている。
それぞれの機材は専用のケースに入れているので衝撃への対策も取れている認識。
これを使う前はリュック型のキャリーケースもどきを使っていたんだけど、流石に腰が死んだのでコロコロタイプに変更。本当に楽になった。これなら何処へでもいける。

エフェクターケース

エフェクターケースはこれ。肩がけできるタイプ。

エフェクターが4つ入って、中の仕切りも自由に変更できるタイプ。本当はこれもキャリーケースに入れたかったけど、スペースの関係で外に出して肩にかけて運んでいる。これ自体は重くもないし、それほど負担にはならない。

現状のセットで2つのケースは埋まってしまっているので、これ以上ライブ用の機材を増やす場合は入れ替えが必要。まぁ、当分このセットで良いと思う。

以上!
趣向変えてギターとノイズマシンというセットもそのうち試してみたい気持ちもある。
ライブ出演する頻度はそれほど高くないけど、今年はたくさんやっていきたいなと思っているので是非誘って頂けると嬉しいです。


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