見出し画像

【実質0円大学生活のすすめ】第02回:「科目等履修生」という枠組み

「科目等履修生」とは?

科目等履修生制度によって募集される「科目等履修生」とは、多くの人に開かれた学びの枠組みです。公立・私立にかかわらず多くの大学・大学院・短期大学でこの制度が運用されています。このブログのテーマである「実質0円大学生活」は、この制度を最大限利用することで実現できるのです。この「最大限」というところがポイントになります。

一般的な「大学生」とどう違う?

一般的な「学生」は、大学生であれば卒業までの4年間で取得しなければならない単位数が決まっていて、計画的に履修をする必要があります。必ず履修しなければならない「必修科目」と、自分の興味に合わせて履修できる「選択科目」をうまく組み合わせるわけです。

「科目等履修生」は、科目毎に履修登録するので「卒業」を目標としていません。つまり、卒業要件単位数がないのです。自分の興味のある科目だけ、ピンポイントで受講できます。

何が学べるのか?

一般的な学生の履修が優先されるので、人気の科目であれば受講人数制限があったり、クラス単位で行う語学演習などの基礎科目には制限があったりします。それ以外であれば、基本的にはその年度に開講される科目は自由に受講できます。

受講費用

出願の際に「入学検定料(受験料)」が必要です。学校により異なりますが、3万円前後が相場でしょう。合格したら、希望する科目について履修登録をすることになります。科目ごとの費用は「申請する科目に付与された単位数」に「学校ごとに決められた1単位の単価」をかけた金額になります。

たとえば、ある大学の文学部英米文学科の科目等履修生の1単位あたりの「履修科目申請料」は2万7000円です。この学科で開講される「英語学概論」という科目では、きちんと課題レポートなどを提出し、定期試験で合格点を取れば2単位が付与されます。もし、この科目を科目等履修生として登録したければ、2単位分の5万4000円が「履修科目申請料」となるのです。

…と、ここまで読むと「実質0円と言っても、結構掛かるな」と思われるかもしれません。たしかに、この試算だと「入学検定料(受験料)」と「履修科目申請料」を合わせると、10万円くらいは必要です。

この負担は、条件によっては減らすことができます。次回は、そのような受講料の費用負担を軽減する方法を考えましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?