【実質0円大学生活のすすめ】第07回:科目等履修生の申請上限単位数とその費用の試算
今回は、科目等履修生として申請すべき科目数(単位数)について考えてみましょう。
科目等履修生が履修できる単位数には制限がある
科目等履修生として大学・大学院に所属できる期間は、半年間または1年間です。その間に履修できる上限単位数は、各大学によってばらつきがあります。 東京にあるいくつかの大学の履修可能上限数を挙げると以下の通りです。
大学・大学院の講義は1回90分として、半期で15回が標準的な構成です。ちなみに、履修を考えるときには、この90分を「ひとコマ」と呼びます。縦軸が1時間目から7時間目まで、横軸が月曜日から土曜日までに区切られた、マス目状の時間割のひと区画が「ひとコマ」です。
たとえば、4月から7月までの4カ月間に毎週講義があると、ひとコマあたり16回になります。休日と重なったりするので15回は開講できるわけです。
この講義15回が「2単位」に相当します。したがって、たとえば青山学院大学で科目等履修生として、年間で申請できる上限は10科目となるのです。このように上限単位まで申請して、春学期・冬学期それぞれ5科目ずつに割り振ったとします。そうすると、月曜から金曜日まで、毎日90分(ひとコマ)の講義を受ける履修スケジュールになるのです。
なお、上智大学や法政大学であれば、上限数がさらに多くなり、年間15科目まで受講可能です。
科目を取りすぎるとかなりの出費に
多くの科目を申請できるからといって、上限いっぱいまで履修することはいろんな意味でオススメしません。たとえば、青山学院大学の例で授業料を試算してみましょう。
第3回で「ある私立大学」として例に出した青山学院大学の科目等履修生には「単位を必要とする者」と「単位を必要としない者」の2つの区分があり、単位ごとの受講料が違いました。
この例で年間20単位を申請すると合計額は次のようになります。
しかも、これは文系の場合です。理工学部で「単位を必要とする者」枠で申請すると、単価が3万7000円で1万円アップになるので
となります。講義を取りすぎるのは「実質0円大学生活」のコンセプトからすれば、オススメできませんね(笑)。
まとめ
科目等履修生が履修できる単位数には制限があるが、ほぼ毎日1講義ペースまでなら可能
科目を取りすぎるとかなりの出費になるので、「実質0円大学生活」的にはおすすめできない
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