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心理学の視点を考慮したリハビリのポイント

みなさん、こんにちは。

アスレティックトレーナーのやすひこです。

こちらのnoteでは、
スポーツをやっている学生さんが、
怪我後のリハビリの必要性を理解し、
正しい知識を習得し、
自分でリハビリが実施できるようになる事を
目的としております。

できるだけ分かりやすく、
噛み砕いた表現で
書いていきます!

それでは、始めましょう!
よろしくお願いします。



自信があり、ポジティブな状態であれ


人の行動とは、

報酬期待と自己効力感を

掛け合わせたもの。


さて、いきなり
難しい内容になってしまいましたが、
解説して行きます。


報酬期待とは


まず、
報酬期待とは、

簡単にいうと、
ポジティブか、ネガティブか。

です。


リハビリにおけるポジティブとは、
積極的で意欲的、前向きな状態を指します。

また、
自分のチームでの立ち位置やポジション、
自分の役割が重要であると感じている状態です。


ネガティブな状態とは、
リハビリに対して拒否反応があったり、
抵抗感、反抗、不平、不満がある状態を指します。

また、
リハビリの目的や意味を感じていない状態です。


自己効力感とは


次に、
自己効力感についてです。

こちらは、
自信があるか、自信がないか。
です。


心理学から見た選手の4つのパターン


ポジティブか、ネガティブか。

自信があるか、自信がないのか。

に組み合わせによって、

4つのパターンに分けることができます。


1.ネガティブ + 自信がない

アパシー、無気力、無関心、諦める

自信がなく、
リハビの目的や意味を感じていない

→リハビリに参加しようとしない


2.ネガティブ + 自信がある

拒否、抵抗、反抗、不平、不満を言う

自信があり、
リハビリの目的や意味を感じていない

→リハビリを拒否


3.ポジティブ + 自信がない

失望、落胆
抑うつ、自己卑下、劣等感

自信がない、
自分の立ち位置や役割が重要だと認識

→断念、失敗


4.ポジティブ + 自信がある

積極的、意欲的、前向き、自信に満ちた行動

自信があり、
自分の立ち位置や役割が重要だと認識

→達成感を感じやすい



人のモチベーションを上げるポイント


先にもお伝えしましたが、

人の行動とは、

報酬期待と自己効力感を

掛け合わせたもの。


モチベーションを左右する因子として、

「自己効力感」 × 「報酬期待」

ということが言えます。


ポジティブか、ネガティブか。

自信があるか、自信がないのか。


によって、
リハビリにおける結果が選手によって
違ってきます。


モチベーションを高く維持するためには、
「意味のある作業」に対する「自己効力感」が高い状態
が理想です。


選手自身の主体性を引き出し、
リハビリの内容に対して、
目的や意味をしっかりと理解させた状態で、
行わせることが重要です。



・本人にとって、報酬期待の高い目標(意味のある作業)を具体的に選択

・目標を達成するために必要な要素を包括的に分析

・本人がつまづいている要素の明確化

・つまづいている要素をターゲットにした訓練メニューを選択

・適切な難易度調整で細やかな成功体験を積み重ね、
  自己効力感を向上させる


ちなみに、
適切な難易度調整とは、

成功率が70%程度の内容を選択すると、
リハビリ効果を最大に出すことができます。

簡単すぎてもダメだし、
難しすぎてもダメということですね。


まとめ


リハビリを行う選手としても、
指導するトレーナーとしても、
今回の内容は知っておくととても役立つものだと思います。


怪我をしてからの、
早期復帰、再発予防、パフォーマンスアップ、
をするためには、
どうすれば良いのか、
考えるきっかけになってくれれば嬉しいです!

ぜひ参考にしてみてください!



それでは、また!

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