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自分のことばを話したい。

※この記事は音声を元に加筆修正して作成しています。

こんにちは、codyです。
先日このラジオを聞いてくれる人から、声が暗いと言われましたが、1人で話したらこんなもんだと思うので、特に変えずにこのテンションで喋りたいと思います。
本日は2023年11月1日で第2クールの2週目が終わったところで、折り返しです。
体調は結構いいですね。
病院の生活自体にも結構慣れてきたので、最近は本を読む集中力が戻ってきたり、活動力が戻ってきたりしました。
これから色々前向きに挑戦していけたらと思います。

夏目漱石が次男をボッコボコにした話

先日夏目漱石の「こころ」を読みました。
教科書に載るような文学なのに、全く話を覚えていなかったのでしっかり新鮮な感覚。
徐々に核心に迫っていく感じに引き込まれてしまいました。

ただ今日お伝えするのは巻末についていた「夏目漱石の次男から見た夏目漱石について」のコラムのあるエピソードについてです。

ある日、夏目漱石と長男がご飯食べにいくかなんかで出かけるというのを聞いた、次男もついていきたいと言ったと。
で許しを得た次男はついていく訳ですが、3人はその道中で射的をできるところを見つけました。
颯爽と長男は射的をやろうとしたものの、なんだか恥ずかしいような気持ちになったのか父である夏目漱石の着物の袖の後ろに隠れました。
「じゃあ次男やれよ」と夏目漱石は言います。
ですが、弟というのは兄のモノマネをよくするもので、だからなんとなく次男も長男と同じように父の袖の後ろに隠れました。
すると夏目漱石は次男に対してめちゃくちゃブチギレて、周りの人がドン引きするぐらいボッコボコにしました。

これだけ聞くと、「なんで次男だけ?」って思いません?
子どもからしたら尚更です。

で、結局なんで夏目漱石が怒っていたか。
要は夏目漱石は激しくオリジナルな人だったために世間一般のあまりに多い模倣者や平然と自己を偽り他人を偽る偽善者を心底軽蔑していたからなんですよね。
次男よ、兄の真似すんじゃねぇっていうことですよね。

君が感じていることはなんだ?

このエピソードを読んだ時、思い浮かんだのが「グッドウィルハンティング」という映画です。
この映画はウィルという頭はめちゃくちゃいいが、生い立ちがめちゃくちゃ悪い青年が主人公の話です。
ウィルはその生い立ちから人を信用せず、常に人を皮肉ったような人間になりました。
頭はいいから人をとりあえず論破しまくるみたいな嫌なやつです。

そんな彼を更生させるべく、ロビンウィリアムス演じる心理学者が彼のカウンセリングを担当します。
しかしいざカウンセリングを始めると、ウィルはいつものように心理学者を論破して馬鹿にします。
そこで心理学者は言います。

「ウィル、君が頭がいいのはわかった。たくさんの本を理解し、記憶し私を論破することが容易なのだろう。ただその上で君が何を感じているのか、素直な君の気持ち、考えを教えてくれ。」

私も何か人生の正解のようなものを求めて、たくさん話を聞いたり、本を読んでみたりしました。
そして一般的な人間の悩みに対して、それなりに対応出来るようになった気がします。
でも学べば学ぶほど、自分がどう考えているのか分からなくなっていった感覚が最近ありました。
もちろんどういうシチュエーションで発言をするかにもよるんだけれども、自分の感想をもっと自分で引き出したいなと思います。

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