愛され店主がプレゼントしてくれた、好きを仕事にするための5つの心得。
隣駅にあかね.yaという、素晴らしいコミュニティカフェがある。
店主さんの「好き」という価値観をもとに、アーティストの個展を開いたり、中国茶の会があったりする、コーヒーが飲めるカフェ。曜日限定でパン屋さんがきたり、お取り寄せがあったり、楽しい企画もある。
私はここのお店が好き。
フラメンコを習っていた時、あかね.yaさんと教室の会場が同じだったこともあり、土曜クラスの時は、レッスン後に立ち寄り、一人でのんびりした。
何が好きって、一杯一杯ていねいに入れてくださるコーヒーも美味しいのだが、店主さんのお人柄が好きだった。
サロンやっている割に人見知りなので、そんなに多く話しかけたわけではないのだけど、たまーに行っても顔を覚えていてくれること、はじめてきた人がいても寂しい想いをさせないこと。そんな優しくて明るい気づかいを感じさせてくれる場所。
このカフェが来年早々に閉店する。
東京から電車で50分。しかも各駅停車しか止まらない東武スカイツリーラインの蒲生駅。
都心から比べたらこんな場所に全国から人を500人も呼べる個人店はないだろう。
帰りがけ、店主さんが好きを仕事で続けるにはね…とこんなお話をしてくださった。
・来てくださった人を大切にすること
まずは、たった5人でいい、目の前の人に一生懸命に
・すべては人柄
心遣い、ご縁、応援が笑顔を繋いでいく
・ベストパフォーマンスを出せるように
身体と心の健康、お客さまには手から雰囲気からすべてが伝わっていく
・続けることも才能
お客さまから求められることばかりではなく、自分の表現したいこと、大切にしたい気持ちに軸を持つこと。ブレないこと。
・常に工夫し続けること
個人事業主である私への応援メッセージじゃないか!!
開業してちょうど1年半。
指先を自分に向けた時わかりみすぎて、というか、骨身に染みすぎて、思わずボロボロと涙がでてきた。私はどこまでちゃんとできてるだろう?お客さまのために動けているだろうか?
教えてくださった「心得」は、店主さんがこの6年間、試行錯誤しながら確信を得たもの。借りものの言葉ではなくて、行動から出てきた言葉に違いない。諸事情により、この場所での営業と営業形態は変わる。働き方改革とおっしゃっていたけれど、この決断が一番悔しいのは店主さん本人だ。
ずっとずっと作りたかった場所であり、お店であり、お客さまの笑顔が繋がっていく。開店当初そんな風にお話していたことを覚えている。
業態は変わったとしても、愛され店主さんの選ぶアーティストさんと、空間や場は、多くの人に豊かな時間を与えてくれるのだと思う。
影ながら、ずっとずっと応援しています。
ありがとうございます。