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奈良県三宅町の公民館で「小っちゃい町のでっかいらくがき展」

奈良県・三宅町旧公民館
「小っちゃい町のでっかいらくがき展」


奈良県三宅町にある小さな町の公民館。

町の中心にあり、役場の表玄関に建つ築50年以上の三宅町の顔の建築物が経年劣化に伴い、新複合施設「miimo」の建築とオープンとともに2021年6月に解体工事がはじまり、
長年親しまれた建物は姿を消すことになりました。

解体前の公民館


地域に根ざした建築物の最後は、地域の住民が彩ることで
カタチを記憶とするプロジェクト。
参加者は町の子供達、その家族が中心となり公民館の壁の全面に絵の具で思い思いに「でっかいらくがき」を施し解体直前まで住民たちで描き足していき、建物をアートとして展示します。

町の子供、家族と一緒に体験


2020年9月26日。
「小っちゃい町のでっかいらくがき展」を開催!
アーティスト 小澄 源太さんが正面2階を担当。
二階バルコニーの狭いスペースを全速力で走りながら、不安定な脚立に立って階下にも絵の具を撒き散らしながら小澄源太のエネルギーが爆発。

小澄源太さん


エネルギーは当然のように子供達やお父さん・お母さんに共感していき、子供達は思い思いに好きなテーマを見つけて壁に落書きスタート!
お母さんは子供達の背の届かないところを担当したり、お父さんは壁だけでなくヒサシや窓や天井近くまで絵の具を投げつけ、小澄 源太もアトリエスタスタッフも、子供達や家族とコミュニケーションしながら、時には家族と一緒に絵を描きながら、童心のようにみんな絵の具でドロドロの姿なりました。

真剣な眼差しの子供達

町の中学校美術部の生徒さん、支援施設の皆さんや先生たち、行政のスタッフさんとも協力しながら、笑顔になっていく過程で同じく建物は絵の具まみれの色彩豊かな姿に変貌しそれぞれの美術舘に様変わり。人と建物と歴史が一体化した最後の勇姿を見せることになりました。


完成した作品
完成した作品
取り壊し前の公民館と展示


建物は色彩で沸き立ち、青い空の下、惜しまれながらも解体した後は、町の子供達の記憶と想い出に残ってくれました。数年後、いつかの想い出として残ってくれたらいいなー。

*今回の動画も記録として残しています。youtube配信からご覧ください



https://youtu.be/Vrvb5IBUJTE


【アトリエスタ】
 「遊ぶ事と、学ぶ事は、多分同じ。」

広場を通じてアートカルチャーやマルシェを子ども、家族向け中心に活動するマーケティング、イベント企画。別業態の地域×都市型店舗「アトリエスタ食堂」も雇用促進事業としてタグボート大正で営業しています。

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