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断崖絶壁のコンドミニアム:シーランチ


サンフランシスコの北およそ160km、巨大なレッドウッドの森を抜けると、断崖絶壁に建つコンドミニアムThe Sea Ranchがあります。(1965年、チャールズ・ムーア他設計) 

        

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1962年に開発業者のアルフレッド・ポークが、海沿いに16km続く、細長い荒れ地を手に入れたことから、シーランチの物語は始まりました。ポークは、1年かけて入念に造園家のローレンス・ハルプリンに土地調査を依頼し、のちに合衆国建築顧問になったチャールズ・ムーア等に設計を託しました。派手な開発が当たり前だった60年代に、ランドスケープや自然環境との共存という発想を持っていたのは驚きです。チームが出した結論は、”極力何もしない”でした。

チャールズ・ムーアは博士論文が「Water in Architecture」(水と建築)で、”家は生きている”と考えていましたから、シーランチ設計も情熱を注いで取り組んだことでしょう。

”お気に入りのコットンシャツ”のような居心地でした・・・ 

<入口> 角の形のトレードマークが目を引きます。

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<エントランス>

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<レストラン> カップルのほか、親族と思われるグループも多かったです。週末にベイエリアから集まってくるのでしょうか・・ 

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建材にレッドウッドを使用し、強風に耐えるよう庇(ひさし)のない納屋のような作りになっています。

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レストランからの帰り。 とある部屋のドアに寄りかかって、シルバーの長い髪を巻き上げ、真っ赤なパンツをはいたおばあちゃんが、タバコをぷかぷか吸っていました。ご機嫌なほろ酔い加減で「私の80歳のバースデーだったのよ。タバコ禁止なんてまったく嫌になっちゃうわ」(って、今吸ってるじゃないですか。まあ、いっか、今夜はおめでたい晩だしね^^) 「おめでとうございます! 末永くお元気で!!」と言って通り過ぎました。 

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私たちの部屋は、ラッキー7☆の7号室。それぞれ異なった部屋が、全部で10室あります。

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2000㎟の敷地を散策してみました。

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鹿さんと目が合ってしまった!

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シーランチはカリフォルニアのソノマ群にあり、ナパやソノマなどのワインの産地も近いのです。直近の小さなワイナリーに行ってみました。

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おとぎ話に出てきそうな、かわいいワイナリーのハウス

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太陽の光を浴びながら、のんびりワインを頂く・・最高の贅沢でした。

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パシフィック・コースト・ハイウェイは、カリフォルニアで一番長い、海沿いの絶景を堪能できるシーニックロードです。また車を借りてゆっくり訪れてみたいです。




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