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極寒のフィンランドでウールソックスランニング選手権に出てみたよ! その1
フィンランドのオリヴェシという小さな町で、氷点下の2月に、シューズを履かずウールのソックスだけで森を走る大会があると知って、私の心は一瞬でとろけてしまいました。だって楽しいに決まってるじゃありませんか!
子供の頃、雨の中、傘をブンブン振り回して歩いたり、わざと水たまりをじゃぶじゃぶ通ったりして、親に「そんなことするんじゃありません」とよく叱られました。そんな、やってはいけないことを大っぴらにやってる感が半端なく、それをウールソックスランニング選手権と名付けてしまうフィンランドの人たち・・・もう大好きだよ!
2022年のYouTube
という訳で、オリヴェシがどこかも知らないけど、すべては申し込んでから考えることにして、オンラインでエントリー。その勢いで航空券とAirbnbも手配しました。
<公式サイト> 何とウールのソックスの編み方まで載っている!
ヘルシンキ在住の友人(フィンランド人)に話したら、「そんな大会聞いたことないわよ。一体どこでやっているの?」
と言いつつも、今回夫は仕事で同行できず一人旅だと知ると、「私がついているから大丈夫。ちゃんと生きて日本に帰してあげるから」と頼もしいメッセージをくれました。
フィンランドを訪れるのはいつも夏です。冬が寒いことはわかっているけど、実際どんな服装で行けば良いのかなあ・・・すると、
*氷点下30度は、保冷剤を顔に押し付けられたような寒さ
*すべって転んで腕の骨を折ったetc
という話を耳にして、いきなりお買い物スイッチがオン!
こんなのも要るかな、あんなのもあった方が良いかな等々、毎日パソコンとにらめっこ。調べるうちに、絶対王者のユニクロの超極暖に加えて、冬山登山の重ね着スタイルが良さそうだと分かってきました。
ネットで買った安物の滑り止め防止のアタッチメントはかなり役に立ちました。カチンコチンに凍った道を歩くのに、安心感が違います。現地の方も結構スパイクブーツを履いていました。
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手袋も分厚いものを一つだけより、メリノウールの5本指に防風防寒のミトンを重ねて嵌めると暖かさが違います。私の場合は屋外のイベントに参加するので、現地の状況にあわせて選べるように色々持っていきました。
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ついに出発の日がきて、久しぶりのフィンエアーに乗り込み、北極通過のディプロマを頂いて無事到着。
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空港で友人と会ってお土産を渡し、ヘルシンキ市内で滞在中の食料を買って、その足でオリヴェシへ。オリヴェシはヘルシンキから直通列車で2時間半、タンペレの一つ先の駅です。列車のチケットは日本で予約してあり、空港到着時に運行スケジュールもチェックしたので、すべてが順調に思えました。←なぜか過去形(笑)
ヘルシンキ中央駅に新しく出来たテイクアウトのお寿司屋さんで、ランチ用のスシオニギリを買いました。サイズが大きいので1個で十分、とても美味しかったです。おにぎりだと歩きながら食べられるから、ブームになるかもしれませんね。
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ウキウキとホームの入り口にやってきたら、何と乗るはずだった列車が赤字でキャンセルに! え~、さっきまで大丈夫だったのに!? 見送りに来た友人がチケットを振り替えてくれて事なきを得ましたが、「予約した列車より前の列車がまだホームに到着していないので、それが来たら乗る。それもキャンセルになったら又考える」と英語で言われたらパニックになりそうな内容で、本当に助かりました。海外では列車の遅延・キャンセルは珍しくないのでしょうけど、ほんとバックパッカーさんやふらっと一人旅できる方は尊敬します。
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やれやれ、動いてしまえばもうこっちのもの・・とのんびり座っていたら、車掌さんが来てフィンランド語で何か説明しました。すると近くの席にいたおばさまが、「あなた英語わかる?」と話しかけてきて、”この車両は電気系統が故障しているので、希望者は別の車両に移って良い”というアナウンスだったと教えてくれました。 Kiiiitooooos☆
フィンランド人はシャイだと言われていますが、おばさん達は例外で、結構大阪のおばちゃん率も高い気がします。ホテルの朝食ビュッフェでも、「これがお薦めよ」などと話しかけてくれました。
さらに私が降りようとドアに近づいたとき、ベタッと床に座り込んでお喋りしていた若い女の子二人が「このドアは開きませんよ」と教えてくれました。きゃあ~ スーツケースを引きずって別のドアにダッシュ!
フィンランド人は皆親切だなあ。加えて安全なので、他の国だったら、こんな一人旅は躊躇したかもしれません。
B&Bのオーナーさん(同年代の女性)とは、こまめに連絡を取り合っていました。
「到着時刻の16時半には仕事が終わっているから迎えに行きます。駅のホームで会いましょう」とのこと。 16時半でもう仕事が終わっているのか・・・幸せな国フィンランドって本当だわ。この寒さでホームで待ち合わせって、もしかして駅舎は無い??? はい、ホームだけの無人駅でした。
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B&B は駅から300m。同じ敷地にオーナーさんが住んでいるので、何かあればすぐ相談出来てとても安心です。車がない日本人旅行者でも、タンペレの一駅隣でこんなコテージを借りられるのはアドバンテージが高く、お薦めしたい宿です。
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古い民家をリノベートした、きれいで居心地が良いお部屋。暖炉・床暖房・エアコン完備。部屋のなかは薄着で良いくらい暖かでした。
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キッチン
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バスルーム
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バスルーム左手のインドア・サウナ。薪で炊くサウナが嬉しい。
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ドアの前のテラス。サウナの後テラスに出て、裸足で雪の上を歩いてみました。 夜、カーテン越しに覗いた雪明りの風景がとても素敵でした。
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さあ3日間、サバイバルするぞ!
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到着した翌日は予備日でフリー。リモートワークで在宅していたオーナーさんがランチに誘って下さって、一緒に町に出かけました。 タンペレのお勤め先に出勤するのは、ここ数年週に1~2回で、誰とも話さない時間が長くなるため、お昼はあえて外食することも多いそうです。
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シニアな方も多い質素な食堂でビュッフェを頂きました。ヴァレンタインを数日過ぎていましたが、まだ飾り付けが残っています。フィンランドではバレンタインは「お友達の日」
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こちらはお向かいの図書館。
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奥のコーナーには、タイムリーにウールのソックスが展示されていました。 オリヴェシにはウールソックス製造の歴史があり、2021年にウールソックスの首都宣言をしました。
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そして可愛いお土産屋さんにも寄りました。ソックスを編むための型が面白い。足のサイズにあわせて型の大きさを変えられ、型どおり編めば、ハイ出来上がり♪
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上の階はギャラリー、北欧織の織機も置いてあったりして、とても雰囲気の良いお店でした。
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私は、パンの形をした鍋敷きをお土産に買いました。
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ちっとも走っていない長い記事を読んで下さってありがとうございました。いよいよ次の記事で、ソックスラン大会について書きますね。
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<続きはこちら> ↓
*タイトルの画像は大会の公式ページからお借りしました。