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古家を育てる気持ち

製作をする時、私は大抵オーバーオールを着ています。
これがわたしのアトリエ服。

これはアメリカで買ったlibertyのオーバーオール。
アメリカでは白髭蓄えたファーマーのおじ様とかあちこちで着ているリアル作業着、ワークマン的存在。ライトデニム が程よく動きやすい。
さすが作業着。
(胸当てデカすぎだけど)

帰国したらアトリエで着ようとアメリカで買ってきてたのに、ずっとしまったままで、今年の初めにやっと日の目をみた。

麻袋との格闘には、これくらいの格好がちょうどいい。

一年私のものづくりと付き合ってもらったオーバーオールは
ファッションの1つとしての存在から、確実に"相棒"として存在が変わったように想います。

にしてもlibertyのアイコン的グリーンステッチ、かわいいな。

頭の上のcoffee ヘアゴムも
もはやわたしのトレードマーク的存在になってきたと自分で思ってる。

POPUPなど
皆さんの前に立つ前夜
わたしは
もみあげからこめかみに向かって
バリカンを入れ
気合いを入れます。
それと同じように
ものづくりを始めるスイッチが
この頭の上のcoffeeヘアゴムなのかもしれません。

さて、前置きが長くなりました。
今日これから、アトリエ部分の片づけに着手しようと思うんです。
やっとです。
やっと。

大量の荷物をどうするか
動かしてみて、改めて見えて来るものもあると思うので
まずはやってみよう、から。

この家、実はとても大きな家なんです。
新築だったら到底買えないレベルだったと思います。

私たちの前の家は、普通の建売戸建でした。だから収納がたくさんあったので、この収納を目的とした家具がほとんど必要なかったんですね。

この家は、広さで言うと、前の家の2倍以上、でも収納がほとんどなくて
家具が必要になってきます。
広いから家具を置いてしまうのも勿体無いなぁ…と思う気持ちもあるのですが、特にアトリエ部分はモノが多いので、絶対必要になってきます。

先週末、やっとキッチン部分の整理に着手。キッチンもとりあえず整理してみて、改めて家具の必要性を感じ、キッチンボードを購入。大晦日に届く予定です。

キッチンも昭和レトロな感じが漂い
実は気に入っています。
キッチンボードが届けば
またもう少し整理されるはず。

契約したとき
売主さんが言ってくださったんです。

たくさん思い出がある家なので、と。

そして先方の不動産屋さんも

古い家ですから
何かと不具合があると思いますが
また住んでいただければ
息を吹き替えすと思います、と。

住み始めて確かに色々、直したいところ、直さなくてはいけないところが出てきていますが、夫もその度に言うんです。『育てていこう』と。この家は育てれば育てるほど、良くなる、その希望が私たちの頭の中に描ける家だと思っています。
売主さんと先方の不動産屋さんの言葉もまた、心の中に残っています。

この5年を振り返る前に、最後となった今回の…今年の家探しについて
本当に辛く苦しい時間を過ごしてきました。
不動産屋さんをどこにするか
いえ、それよりも
個、のレベルで
どの営業さんにお世話になるか
誰から買うのか
の重要性を心から感じました。

売却でお世話になる営業にそのまま次の家探しもお願いしたことが運の尽き。
楽しいはずの家探しが、最悪の道を辿り始めたのはこの秋のことです。

この話はまた改めて、とさせていただきますが、何が言いたいかと言うと
最終的に、この家に決め、
最終的にお世話になった営業さん
そして売主さんとその担当営業さんのお陰で、今、私たちは幸せです。

特に中古物件を探す時
そしてそれが豪華な中古物件ではなく
古家を探す時
自分達が良ければそれでいい、例えボロボロの家だったとしても。
それはそうなんだけど、足並みを揃えてくださる、寄り添ってくださる方がそばにいてくれるか否かって、精神面でほんとに重要だなって思いました。
ただ事務的な手続きのための担当営業ではなく、です。
ましてその営業が、自分達の生き方を冷ややかに見てくるタイプだったとしたら…

そんな経験もした一年でした。

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