古家に住むということ。
この古家を内覧した時
何から何までチェックしたわけでなく
ある意味フィーリングの部分
大いにあったと思います。
実際、細かいことまで気にする時間的余裕もなかったし
予算もたっぷりあるわけではない。
その中で、ここがいいと思えた場所に
出会えた事は幸せなことだとも思っていて。
しかし現実問題、築40年を超える古家、後から色々とわかってくる事もあるわけです。それ自体は覚悟していた事ではありますが、頭を悩ませる事だってあります。
以前も書きましたが
契約が12/2、引っ越しが12/5
引っ越し前日の12/4
引っ越し屋さん経由で
水回りのハウスクリーニングをお願いしました。
立ち会いは夫にお願いし、私は荷造り。
すると夫から連絡があり
クリーニングを始めてもらったところ
一階も二階もトイレが水漏れ…
タンクと便器の繋ぎ目から、なかなかの勢いで水が溢れてきてると…
クリーニングの方もびっくりしたと思う…電話もらった私もびっくり…
慌てて修理を頼み、すぐに直してもらえたけれど、早速痛い出費…
なかなかの金額です…
しかし直さなければ、生活ができないのだから仕方ない。緊急性も高かったし。
それに内覧の時は水が止められていたから確認のしようがなかったことでもある。
さらに引っ越し当日もあわわとなったことが。
エアコンは前の家から3台持ってきました。これも引っ越し屋さん経由で、取り外し&取り付けを依頼。
引っ越し先で荷物を運んでいる最中に早速取り付け作業の方々も現場入りして作業スタート。。と思いきや
2階に2台取り付け予定が
どちらもエアコン専用コンセントが無いため、付けられませんよ…と。
え、そんなことあるんですか…
今の時代に?
と、現代人みたいな思考がよぎった事を謝りたい。
そうだ、この家は昭和の家。
令和の当たり前は、当時の当たり前ではない。
そして1階に取り付け予定のエアコンは200vの専用コンセントに取り替えが必要。それは交換すればいいことだけど、この家自体30Aしかなくて、エアコン3台持たないよ…と。
そんな大事な話の最中でも
もちろん引っ越し屋さんの作業は続くわけで
これどこ置きますか?こっちは?そっちは?とエンドレスに指示が必要になり、頭の中、パニック。
結局、後々ちゃんとエアコン専用コンセントの工事をするということで、とりあえずエアコンの設置は進めてもらうことに。
これはこの取り付け業者ではできないとのことで、ちゃんと電気屋さんに依頼しなくてはいけない。
1階のエアコンはクリーニングに出していたので、また後日取り付けをお願いしていたけど、同じようにとりあえず、の形で付けてもらいました。
付けてもらうだけ、と書いていますが、エアコン取り付けを想定していない家に取り付ける、となると、電気工事以外にも色々必要と言われ、結局、引っ越し料金に当初加算されていた、取り外し&取り付けのみの料金を大幅に超えて請求が来ました…エアコン、最新の1台買えたくらいの追加料金。
エアコン3台あるのに1台も使えない状況。
個展があるから、すぐに電気屋さんの手配も出来ず
そこから1週間、1台のファンヒーターだけで過ごしました。
(ちなみにこのファンヒーターは、数年前に築100年超の古民家を契約した時に買っていたもの。そう。古民家にも手をつけた事があるんですよね。。ほんとに短期間だったけど。その話も、またいつか。)
建売一戸建てから、大きな古家に引っ越して真っ先に感じたのは、
古家は寒い…
広くて寒い…
吹き抜けの玄関は寒い…
建売一戸建って、コンパクトな中に、お手頃価格でありながら、住みやすさを感じられるあれやこれや、機能的に詰め込まれて考えられている家なんだなと、そして密閉性に優れていること、古家に住んでみて、改めて感じています。ほんと優れものなんだなって。
中古の注文住宅、しかも古家となると、時代が違うのもあるし、私たちとは違う生活がここには想定されて建てられているから、あれこれ【当たり前】が違ってくる。
そして前の家は築10年で売却。
そう
私たちは築10年分の経年劣化しか知らないのです。
そこからいきなり築40年以上の古家なので、私たちの当たり前では追いつかない事も多くて。
家を育てていくつもりが
先に私たちが家に育ててもらっているのかも、と思っています。
古い家に住むって大変なんだなぁ。
しかしネガティブなことだけがというとそうでもなくて、
少しの手直しで愛着は何倍にも感じられ、少しの快適を手に入れただけで、その感動ったらすごい。
知らないことは、ある意味面白い。
そして私たちの経験にもなります。
何より、生きる力、生き抜く力が養われる気がします。
苦労は買ってでもしろ
まさにこのことか、と、納得しています。
個展が終わってすぐに取り掛かったことは、まず東電に60Aに変更してもらったこと。そして電気屋さんにコンセントの増設相談。この時に電気屋さんに、ブレーカーも診てもらったら、基盤交換した方がいいと。60Aにしたところで、心臓部分が小さいから、これじゃ60A契約にした意味がないよということで、大きなブレーカーに変えてもらうことに。
アトリエも、エアコンにアイロンにと、電気たくさん同時に使うから、ブレーカーが落ちるとか、無理。これは必要経費です。
新しいコンセントを付けるだけ、そう思っていたけど、やっぱりなかなか大変。
通常家の中を通して線を繋ぐようなんですが、屋根裏、そしてブレーカーまでの道筋、診てもらった結果、この家に関しては、外からしか這わせられないと。しかしこの家、前も書きましたが、とても大きいのです。この家を半周分線を這わせないといけない、しかも道路側から。美しくないよなーと、色々考えてくださいました。もちろん、景観だけでなく、線が長ければ金額も上がります…。
こういう作業をしていると、ふと、当時はどんなだったのかなーと、頭の中で想像しちゃいます。
40数年前のこと。
この家自体が道路から高くなっているし、神社の裏山に面しているから、立地条件からも、2階は窓を開けたら気持ちいいという考えもあったのかなー。
いや、そもそもこの家が建った時代を考えると、当時の気候的に、エアコンは全部屋には必要なかったんだろーなーとか。
そんなこんなで
電気工事も良い電気屋さんと巡り会え、年末に完了。
本当に一個ずつ一個ずつ
解決していくしかない。
まだまだ快適にしたいところはあるんです。
片付けはもちろんだけど
自分達でDIYしたいこともいっぱいある。
一階の和室はアトリエの一部だから、色々改造したいと思ってるけど、
いつから着手できるか見通しはまだゼロ。
そして今1番気になってることは
ベランダの足の鉄がもろくなっていること…
これはやっぱり内覧時には気づいてなくて、契約が終わって鍵を受け取り、家を見にきた時に気づいた箇所。
知ってからは怖くてベランダには出れない…早く直さなくては。
さらに、一階のトイレの床。
かなりベコベコしてる。
これは内覧の時からわかっていたこと。
正直もう慣れてしまった自分がいる、笑。でも早めに直すに越したことはないと思うし。
まだまだやらなくてはいけないことがある。
育て育てられしながら
この家と暮らしていきます。