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ほんまゆきのものづくり

HOLO HOLO BIYORIが作る作品は
全て一点もので
作業効率とは程遠い場所で
ものづくりをしている。

効率って
なんだろうか?

改めてそう思う。

私も効率化については考える。しかし一般的言われるような効率化とはちょっと違う方向に向かっているんだと思う。合ってるとか、間違ってるとかじゃなく、麻袋でものづくりをする、ということが大前提になってる。その上での効率化の話。

麻袋っていうなかなか厄介なものをメイン素材にしていると
元々の柄も様々

プリントサイズも定まっていない
麻袋の素材自体も色々
目が荒いもの、細かいもの
厚みがあるもの、薄いもの
素材本来の色が濃いもの、薄いもの
袋のサイズだって違う

そもそもがこんなに種類があるもの決まりの無いものなのに
何かの枠?…一般的な?っていうのかな
例えば、使いやすいバッグサイズ
とか
A4入るバッグ
とか
人間都合の枠にガッチガチにハメようとするのって、そもそも無理があるよなーって。

だから、一点ものに仕上げることこそがハマるというのかな…
非効率の中の効率化に向かうというか。なんか難しい事言ってるかもしれないけど、これが事実だと思うんです。

麻袋によって
合わせる生地を変える事も
大変かもしれない
めんどくさいかもしれない
非効率に見えるかもしれない
でも
最初に私はコレを使う!と意固地になるよりも

コレにはアレを使おう
こっちは変えた方がいいね
今回はこんなのもアリだなぁ

なんて

自由に製作ができて
スイスイスイッと進む。
これこそが私の効率化だと
今は胸を張って言える。

ただし
麻袋のプリント部分を全て切り取ることだけに支配されてしまうと
プロダクトとして無理が生じてくるし
ブランドとして成り立たなくなる…というか、散らかるんですよね…

そして何度も言うけど
一般的に使いやすいバッグのサイズばけりを追いかけていると

麻袋の美しさを殺しかねない。

私が麻袋と対峙して
試行錯誤し
パッと目の前が開けた時に気づいたことです。

麻袋本来の特徴にこそ目を向けないと
麻袋に振り回される。

なんでこんな事言えるのかというと
最初、私は振り回されていました。
今だから分かること。
そして作品も散らかっていた。

悩んでいる姿が、作品にも表れていました。

HOLO HOLO BIYORIが作るバッグは、現在、総称をPicture Bagとしています。

切り取り方、切り取るサイズ
もうそこからクリエイションは始まってます。

何だそんな事。

そう思うかもしれない。
綺麗に収まっている姿を見ると
簡単なことに映りがちですから。

どうぞ、数多く世の中に存在する麻袋のバッグと比較してみてください。
麻袋ファーストでサイズ決めをしたPicture Bagの美しさに気づいていただけると思います。
単に麻袋を使っています、偉いでしょ?SDGsよ?なんていうブランディングではないです。捨てられるものに価値を与えました!
なんて謳うつもりもない。

ただただ、麻袋に魅了され
作るなら
その美しさ
個性を
殺すことだけは絶対したくない

それをひたすら
心に誓っています。

すみません
ちょっと偉そうなこと言いました

でもそういう想いで作っていること
知ってもらいたくて。

私の職業はクリエイターです。

ほんまゆき

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