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エマニュエル・イワノフ 高崎公演 のお知らせ【その1】ピアノと空間

みなさんこんにちは。群馬県高崎市のコンサートサロン「アトリエミストラル」オーナーの櫻井紀子です。

さて、今年アトリエミストラルは、例年以上に様々な演奏家に登場していただいておりますが、7月15日(土)にはエマニュエル・イワノフが登場します。

エマニュエル・イワノフ 略歴

2019年ブゾーニ国際ピアノコンクール優勝者。
1998年ブルガリア生まれ、幼少期から音楽への強い関心と愛情を示す。現在は全額奨学生としてロイヤルバーミンガム音楽院(UK)に在籍。
2021年2月、ミラノのスカラ座でのソロリサイタルはCovid-19パンデミックの最盛期にオンラインにてストリーミング配信された。
2022年来日時には、ジェフスキー『不屈の民』の演奏で聴くものを圧倒した。

注目の高崎公演

今回イワノフの来日では3か所のみでしか、コンサート行われません。そしていずれも個性の異なるピアノを使用します。
7月13日(木)五反田文化センター スタインウェイ
7月17日(月/祝)蒲田御園教会 1924年製ベヒシュタイン
そして
7月15日(土)高崎アトリエミストラル 1905年製プレイエル

7/15イワノフ チラシ

プログラムは3か所で少しずつ異なりますが高崎アトリエミストラルでは
スカルラッティ:ソナタより
ショパン:ピアノソナタ第2番「葬送」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第21番「ワルトシュタイン」
というラインナップです。

アトリエミストラルのピアノは1905年製「プレイエル」。皆さんご存じのショパンが愛好したピアノと同じメーカーのものです。164㎝、85健という小さなグランドですが、年に数回の調律・調整を行っており、製造してから118年経過しますが、奇跡的な状態を保っています。音はこの上なくまろやかで柔らかく、モダンの楽器には出せない得も言われぬ甘美な世界を味わうことができます。ちなみに2011年以前はパリにありました。

アトリエミストラル 1905年製プレイエル

今回のイワノフのプログラム、スカルラッティ、ショパンは相性抜群でしょう。ベートーヴェンの時代は、ピアノが大きな変化・発展を遂げ、ベートーヴェンはそれに合わせて作曲技法を進化させていったと言われています。アトリエミストラルのプレイエルは時代的にはモダンですが、そのスタイルはモダンとフォルテピアノの中間、ややモダンよりという個性があり、ベートーヴェンとは(意外にも)相性がよいピアノだと思います。

アトリエミストラルの空間としての個性

アトリエミストラルは元銀行、最大100席という小さなホール(サロンという方がぴったりかも)です。特徴は演奏者との距離が近いということ。ピアノのテクニックだけではなく、演奏者の表情や吐息までも感じられます。そしてダイレクトに心に刺さる音の強靭さ、一方でかそけき音も聴衆に届けることのできる空間としての響きの良さ、目の前で繰り広げられる臨場感を間近に見て聴ける、稀有なホールです。

奥に見えるのは旧銀行時代を思わせる「金庫室」

2020年には「共鳴板」を導入し、よりクリアな音をお届けできるようになりました。

スプルス材を使用し特注した共鳴板

アトリエミストラル主催公演では、時折、このホールごとその時代にタイムスリップしてしまう体験をすることができますが、果たして今回の公演はどんな感じになるのでしょうか?

この公演で、世界的で活躍するピアニストの音とはどんなものか?をぜひ知っていいただきたい、と心から思います。群馬で、高崎で、間近で聴いて見てほしいと思います。

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