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ここだけのはなし。

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はなむらここの“ここだけのはなし”。 日々の思いを徒然なるままに。
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#エッセイ

AM8:52

木曜日、朝8時52分。 いつもなら、園服を着てEテレを見る姫を横目で確認しながらベランダに出…

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幼いころ母にもらった言葉たち。

「横断歩道で車に停まってもらったらね、急いで渡る素振りを見せなさい。図々しいのはいけませ…

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テラリウムの梅雨空

先週、私のポストには2通の手紙が舞い込んだ。 スリランカカレー屋を始めた友人からの近況を…

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お空の交換

夫は出張で1週間くらいぽっかり家を空けることが多い。 調べないとイマイチどこにあるのかわか…

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いのちのうつわ

サンジュの友のキッチンにはニンジンの森があった。 料理の際によけたニンジンのヘタを薄く水…

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白湯な週末。

今日は空が白い。 新しく越してきた部屋は今までより少しだけお空に近くて、窓の外ばかり眺め…

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「足の爪くらいウブでいさせてよ」

「足の爪くらいウブでいさせてよ」 山田詠美さんの、どの短編だったろうか。 こんなような台詞があったと思う。 化粧も香水もバッチリな女の子が、靴を脱いでみたら意外にもペディキュアの塗られていない素の爪だった、というエピソード。 読んだのは高校生の時だったけれど、当時の私には、それが非常に粋などんでん返しとして胸に刻まれた。ギャップの美学?不足の優位?とにかく、私の中でこのエピソードのインパクトは物語の結末のそれを超えてしまった。 あれから20年ほどが経過した今。 私は、足の

オンナトモダチ

―やあ。 ―おお。 ―どうしてるかなと。 ―ソコソコ元気。 ―毎年、葉桜を見る度に君を思う。…

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川をふたつに割る話。

手づくり絵本3冊の納品を終えて、はやめの夏休みに入りました。 子どもが寝ている時間が制作時…

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科学者のとなり

午前4時。 締切前につき、娘の寝かしつけで寝落ちした場合のセーフティーネットとして仕掛けた…

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自己紹介なぞ

ものすごい深夜にこんばんは。 エッセイの投稿以外で初めて投稿します。 noteの使い方を日々の…

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