お酒草紙8 晴れ風、KAVALAN
『勧酒』 于武陵
これはのんべえが大好きな漢詩(五言絶句)
この時期になると、このネタで飲むのが恒例。
井伏さんの「さよなら」だけが人生だこの訳はおセンチで軟弱で、漢詩のハードボイルド感が台無しな気がして、あまり感心しないねぇ。
それはきみが幸せだからさ。無情な別れの風に吹かれていない人生だからそんな批判ができるんだ。
別れも痛みも分かってはいるつもりだが、人生それだけではないはずさ。
まあ、いずれはオサラバだけどね。ずっと味の続くガムのように、引き延ばされた別離。わたくし、さながら「さよならモラトリアム」
・・・
みなさまは、「さよならだけが人生」でしょうか。
そんな脳内会話で晩酌しながら(サミシイ奴)
やっと咲いてくれた桜との別れには、しんみりとしますね。
しばしの別れ。きっとまた会えるから散り際も愉し。乾杯!
※これより先、お酒に関する食レポ以下の、個人的な感想をとめどなく書いています。もし何かの参考になれば幸いです。
※知能指数の太ったスマートなnoterさん方は十分思慮深い方ばかりとは思いますが、決して飲酒を肯定するものではありません。
お酒は楽しく適量を。
・晴れ風(KIRIN)
わたくし大好きキリンビール。ティファニーブルーが目を引くデザイン。コピーは、「ビールのきれいな味 爽やかなうまみ」Alc.5%
ずっと晴れ嵐だと読み違いしていました。
どっどどどどうど的な。(BGM:又三郎/ヨルシカ)
柔らかく、さっぱり軽い後味で、春夏向け・ライト系の新定番という所。
でもわたしこの味、いつも飲んでいる気がするんですね。その名は、
バーリアル(BESTPRICEトップバリュ)
イオン系で売っている発泡酒。
昔はリキュール(発泡性)85円くらいだったのが現在110円になったけれど、それでもお値段以上の商品だと思います。
ライトな飲み口が好きな私は、あえてこれの緑(糖質オフ)を選ぶことも。(水代わり、という噂も)
バーリアルの製造は現在、キリン(株)で、東北産IBUKIというホップが(一部)使われているのも同じ。
「晴れ風、バーリアルと味一緒じゃね?」
ということで飲み比べ検証タイム。
・・・
うーん、晴れ風圧勝。
バーリアルとは、失礼ながら、パティシエが作ったスポンジケーキと私が適当に焼いたケーキくらい違いました。
晴れ風とはバーリアルに、ビールの格とクリーミーな泡を補強した感じ。キレイなジャイアン。幼なじみが同窓会で垢抜けていた感じ(?!)
よい香りで後味が爽やかなのは似ていると思いますが、まあシーンによって適材適所で飲み分けるとよろしいかと。
・KAVALANハイボール(日本酒類販売株式会社)
「このハイボール、贅沢すぎる」
世界各国で高評価を獲得しているカバラン・クラシック・シングルモルトウイスキーをベースにしたウイスキーソーダ。
カバランとは台湾のウイスキーブランド。
カインズでわが夫がカゴに放り込んでたのを少し貰ったのだけど、
情緒的に書くと、これはまさしく甘露の味。
山﨑とかが好きな人にはたまらない、素晴らしい楽園の味。
蜂蜜とトフィー(キャラメル菓子)の香り。爽やかな後味。
なぜなら私も特別な存在なのです、と言わんばかりの熟れたネクタル。
(ヴェルターズオリジナル風に)
スモーキーとかではないけど、好きなやつ。
幸せになるリッチ感でした。
台湾ウイスキーおそるべし!
夫も気に入ったのか。私が絶賛したからか、翌日めっちゃ重いボトルを買いに行ってました。うふ。
以上。
長くなりましたが、読んで下さり、ありがとうございます。
お酒に関してだけは(?)饒舌になりますね。
この春、
別れる方も出会う方も、ゆりかごから墓場まで。
光る君も光らない私も。おはようからおやすみまで。
なみなみと注がれた杯のような、
満ち足りた春をお過ごしくださいね。
・お酒草紙(マガジン)
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