花摘み〜バラ
暑さと人混みと歩き疲れを癒そうとカフェに入った。コーヒー好きで旅先では必ず良さげなカフェを探す。
そこは入り口に受付のようなものがあり、中年の女性が注文をとっていた。外からはわからないが開放感のある吹き抜けになっていて、蔓性の植物などが上の方から垂れ下がっている。
コーヒーとケーキを注文して席を探す。いわゆる狭小建築のため狭くてわりと急な階段を上り(これもまた開放的な階段なのだが)、4階だったと記憶しているテラスの席に座った。
見晴らしが良く、建物の先に湖が見える。テラスには無造作に植えられた鉢植えの花が無造作にいくつも置かれている。やや雑な感じが心地よい。バラの鉢植えもいくつかあった。
バラといえばイギリスのイメージが強かったせいか、南国で咲いてるバラに不思議な感覚を抱いた。あとで調べたら、薔薇の原産は中国雲南省かミャンマー辺りの可能性…ということなので、ベトナムの人々にとってバラは身近な花であるのが納得できる。
バラとコーヒーと湖。
旅先でのカフェの記憶。
「花摘み〜バラ」
2024 F0号
銀箔、岩絵具
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