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2.5Dデザイナーのすゝめ

頭の悪そうなタイトルですみません。ATQのクリモトです。

デザイナーの皆さん、皆さんは何デザイナーと自称していますか?
これは僕自身の信条にはなりますが、各々に専門性はあれど、僕たちは常に曖昧な「デザイナー」という存在であることが大事だと考えています。

僕は基本的に「グラフィックデザイナー」ではありますが、同時に「ちょっと3DCGデザイナー」でもあると自負しています。いわば、2.5Dデザイナーです(?)

今回はそんな僕による「グラフィックデザイナーへ向けた簡単な3Dの活かし方」を軸に、領域を越えることで広がる表現と思考の幅についてお話できればと思います。



やんわり3Dをはじめてみよう

3Dと聞くと「難易度の高さ」がまず浮かぶのではないでしょうか。
実はそんな事はありません!と言いたいところなのですが、全くもってその通りです。

3Dソフトの常識を知らないと、モデリングどころか、オブジェクトを出すことすらままならないと思います。

ですが、少しの勉強でこれから紹介するような表現が出来るようになりますし、blenderのようなオープンソースのソフトもあるので、「是非挑戦して頂きたい!」というのが僕の想いです。

最近ではWompのようなブラウザ上で簡単な3Dモデリングを出来るソフトやNomadのようなタブレットやスマホで気軽にモデリングできるアプリもありますので、まずは触れてみることをオススメします!


グラフィックデザインにちょっとした3Dを活用してみよう

グラフィックデザイナーにとって身近な3DといえばモックアップやIllustratorやPhotoshopの3D押し出し機能でしょうか。

勿論そういった事も可能ですが、少し3Dソフトを理解するだけで、さらに自由度高く様々な表現に手を出せるようになります。

ここでは1日程度学習した時点で実践できる応用を独断と偏見で紹介してみます!

ここで紹介すること以外にも、ロゴデータからモーショングラフィック制作をしたり、撮影できないものを再現する(被写体が大きすぎる/理想の環境が作れない)など、様々な場面で役立てることができます。


テクスチャーを作る

Photoshopなどで使えるテクスチャーは世に溢れていますが、自分好みのテクスチャがない場合が多いのではないでしょうか。
そんな時、3Dの知識があれば簡単にテクスチャー効果を制作できます。

また、仮に好みのテクスチャーがあった場合でも屈折やシワなどの歪みの表現が手作業になってしまったり、綺麗でないといった事も、同じく解決できます。

ATELIER-Qのロゴタイプに水滴を追加してみました。色や数、屈折の度合いなども自由に調整できます。
Photoshopで水滴のテクスチャーを当てることより、リアルで拡張性があります。
逆に3Dソフトで制作したテクスチャーをPhotoshopのガラスフィルター用にし、適用してみました。
これにより、オリジナルで制作した複雑な柄をPhotoshop内で使用することができました!



検証する

立体的な表現を2次元に落とし込む時、実際はどのようになるのかを検証する必要がことがあると思います。

紙を折ってみたり、模型を作る事も多々あるでしょう。

3Dの知識があれば PC内で、より現実に近いものから非現実的なものまで、何度でも検証することができます。

自分の構想を形にした時、「それは本当に可能なのか」「その条件下の場合どのような色になるのか?」などを検証することで新たなヒントを得る事に役立てることができそうです。

大阪メトロさんのロゴを3Dソフト内で再現してみました。
立体的な表現を平面に落とす時、想像だけでなく、実際の色や形を検証したい時に役立ちそうです。



2Dあたまをちょっとだけ3Dに

普段から平面ばかりを見つめていると知らず知らずのうちに平面で表現することばかり考えてしまうと思います。

でも振り返れば僕たちのアイデアは平面ではない、もっと抽象的なものから来てたはず。

抽象的なアイデアをしっかりと「観察して」「かたちにする」
そのプロセスの随所に多角的な視点をちょこっとでもいれてあげるだけで表現の可能性がぐんと増える気がしています。

その中でも特に3Dの分野は以外と無料でも出来てトライしやすい領域です。
活版印刷が紙に味わいを与えるように、液晶でも見る人を惹きつける。そんな2.5Dの世界に皆さんも是非チャレンジしてみて下さい!

(blenderやAdobe系ソフトの質問があればクリモトまで!)


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